- 議論の整理・・・
EUの中で発展した工業国であるドイツ語を学ぶことは非常に重要である。
さらにいえば、ドイツ語を学ぶ際において語用論、意味論、音韻論の中で、ドイツ語を話すという行為に直結する音韻論を学ぶことは重要である。
しかし、日本語話者がドイツ語を対話レベルにまで持っていく際には多くの障壁がある。
一つはウムラウトを筆頭とする日本語には存在しない発音である。
もう一つは発話の際に、アクセント、イントネーション、モーラなどが、日本語とは異なるという点である。
最後に、たとえば、外国人への日本語教育において、形容動詞の扱いが形容詞と同様のものに調整されるなど、日本人向けの教育が必要となる点である。
- 問題発見・・・
では、日本語話者がドイツ語についてその到達点を対話に設定し、学習するには何が必要であろうか。
- 論証・・・
私はこれらの問題を解決するためには、ドイツ語の語用論、意味論、音韻論に対する知識を前提とし、発生や調音に関わる音韻素を理解することが重要であると考える。
例えば、言語学、音声学、ドイツ語教育の専門家である生駒美喜教授は音声を大きく分けて分節音と超分節音に分類できると紹介し、超分節音はプロソディーとも呼ばれ、イントネーション、リズム、アクセントがプロソディーとして扱われると述べている。
さらに、そのプロソディーが自然な発話や聞き取りの際に重要な要素であることを提示している。[1]
- 結論・・・
そこで、ドイツ語について、音韻論を専門的に研究するため、ドイツ語教育と言語学について専門的知識に富む貴学政治経済学部の生駒美喜教授の下で、上述の問題点を整理するべくプロソディーについて研究を深めたいと考えている。
貴学政治経済学部の生駒美喜研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し生駒美喜研究会に入会することを強く希望する。
[1] 生駒美喜著『コミュニケーションにおける音声の役割』(早稲田ドイツ語学・文学会編集委員会2003-03-25)
コメントを残す