- 議論の整理
いまや情報通信技術は現代の生活を支える社会インフラといえ、ICTの活用により生活の利便性が高まっていることは言うまでもない。このようなICT技術をより使いやすくする為のオープンソース・ソフトウェアも同時に進歩しており、距離的制約によらないコミュニケーションが可能となっている。その最たる例がWeb会議システムであり、従来のテレビ会議システムに比べてその運用の難度も格段に低くなっている。その為、これを活用する組織が年々増加している。
- 問題発見
このようなウェビナーの利点は、アクセシビリティの高さのみならず、インターネットを利用した参加者全体へ多様な働きかけが可能となる点も挙げることが出来る。その例としては、会議資料の配布やプレゼンテーションの質向上など枚挙にいとまがない。しかしながら、Web会議自体を活発化させるようなウェビナー環境のモデル自体に関する研究例は少ない。それでは、ウェビナーにおけるコミュニケーションの性質とは何だろうか。
- 論証
当該テーマにおいて西村教授らは、大学での遠隔ゼミを対象にウェビナー環境でのコミュニケーションの変容について多様なアプローチから分析を行っている。その結果、遠隔ゼミ成立の為には、参加者の事前準備と環境の理解が重要であることが示唆された。また、それを達成する為に司会者の高度な会議コントロール技術が求められることも分かった。これを踏まえて、参加者同士のコミュニケーションを活性化させる為に環境自体に司会者の役割をある程度遂行できるようなシステムの構築が重要であると考える。
- 結論
新型コロナウイルスの影響により、Web会議の需要はかつてない高まりを見せているが、この現状において本研究の意義は大きいと考えられる。
- 結論の吟味
上記研究を行うにあたって、これまで科学教育分野において情報通信技術による教育システムをテーマに数多くの論文を執筆してきた西村教授のもとで学ぶことを強く希望する。
参考文献
名知浩一郎、西村昭治 (2016) 「オープンソース・ソフトウェアによるウェビナー環境の構築とそれを活用した教育実践および評価」『教育システム情報学会』 65-66
コメントを残す