早稲田大学 人間科学部 AO入試 志望理由書 提出例(熊野宏昭研究室向け)

  • 議論の整理

日本におけるうつ病患者は年々増加していると言われており、その数は100万人を超える。また、うつ病患者でなくても社会生活に対して不安を抱えながら生きている人は多く、その一つの症状である社交不安障害は特にうつ病を併発しやすい為、この症状に早期から対処していくことがうつ病の予防策として重要である。そして、早期治療においては薬物療法のようなリスクの大きい方法よりも認知療法から始めるべきであり、認知科学に基づいた効果的な治療法の確立が望まれている。

  • 問題発見

注意訓練は社交不安障害に対する認知療法の一つであり、患者の注意制御機能を高める目的で行われる。この症状を抱える患者は、自らに生じるネガティブな生理感覚から注意を逸らす能力が低い傾向にあることが示唆されているが、注意訓練によってそれが改善されると考えられている。興味深いことに、注意訓練時の脳の働きはマインドフルネス瞑想時の脳の働きと類似しているということが報告されている。それでは、瞑想と注意訓練の間にどのような相関関係が存在するのだろうか。

  • 論証

熊野教授らは、瞑想経験者の注意訓練中の脳波の発生源を同定している。その結果によれば、安静時と比較して注意転換時と注意分割時に、ある対象へ集中を続ける認知活動を反映する右背外側前頭前野から検出されたγ波が有意に増加していたという。そこで、本研究では脳のこの領域に着目し、瞑想経験者と未経験者で注意訓練時の脳波に相違がないかどうかを分析したいと考えている。

  • 結論

この研究は、うつ病予防としての社交不安障害患者に対する注意訓練のプログラムをより効果的なものにするための手がかりを提供するものだと期待している。

  • 結論の吟味

本研究を行うにあたって、臨床心理学分野において未だ解明されていないことの多い「新世代の認知・行動療法」をテーマにした数多くの研究に取り組んできた熊野教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

川島一朔,灰谷知純,杉山風輝子,臼井香,井上ウィマラ,熊野宏昭 (2016) 「瞑想経験者における注意訓練中のEEG信号源推定の試み」『マインドフルネス研究』 1(1), 3-6

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