早稲田大学 人間科学部 AO入試 志望理由書 提出例(竹中晃二研究室向け)

  • 議論の整理

わが国においてうつ病患者の数が年々増加していることは周知の事実であり、この現状に対して健康心理学が果たすべき役割は大きい。うつ病の治療法は大きく分けて薬物療法と精神療法の2種類であるが、このうち精神療法の効果に関しては未だ十分なエビデンスがあるとはいえず、その効果を裏付ける研究の蓄積が待たれている。精神療法の一種である認知行動療法は、強いストレスを受けた際に陥る抑うつ的な思考に焦点を当てることで治療を目指すものであるが、これはストレスマネジメント教育の実践としてうつ病患者でない人にも有効であると考えられる。

  • 問題発見

このようなストレス対処法は、自らの精神状態に関する理解に乏しい中高生こそ身につける必要があるといえるが、この教育プログラムに関する実証研究例は数少ない。上越教育大の宮下らは、中学生を対象にスクールカウンセラーによるストレスマネジメント教育介入の効果を調査しており、ストレスを理解し前向きな思考の重要性を認知させるなどの介入が特に男子中学生において効果的であったことを報告している。それでは、スクールカウンセラーの介入による一時的な効果だけでなく、児童生徒が一度理解した認知を自らの思考モデルに組み込むという持続的な効果をもたらす為に有効な教育方法はどのようなものが考えられるだろうか。

  • 論証

この課題を解決するにあたって、心理的な活動に対しても行動変容ステージモデルの考え方を応用できると考えている。ここでは維持期への働きかけを中心に検討したい。問題は、思考の変容は身体活動と異なり健康面の実感が得にくいことである。そこで、ストレスマネジメントから得られる恩恵を感じやすくする教育プログラムが必要だと考えられる。

  • 結論

本研究は、子どものストレスマネジメントに関する新たな知見を提供するものであり、うつに対する予防的治療に貢献することが期待できる。

  • 結論の吟味

上記研究を行うにあたって、健康心理学分野において数多くの優れた実証的研究を行ってきた竹中教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

宮下敏恵、田中圭介 (2020)「スクールカウンセラーによる中学生を対象にしたストレスマネジメント教育の効果」『上越教育大学研究紀要』 39(2)

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