議論の整理・・・
近年、マインドフルネスの手法が様々な場面に取り入れられている。マインドフルネスとは、今ここにいる自分に意図的に知覚を向け、それに対する感情や思考を手放す心のあり方である。自律神経を制御することでストレス低減やうつ病の予防に効果があると考えられている。実際に実験の結果、長期間瞑想を習慣的に行なっている人は、瞑想中に心拍数が安静時と比べて増大し、心拍変動は減少している。つまり、自己統制能力が高まり、さらには瞑想のテーマ設定によって能動的に切り替えることもできるということが判明している。
問題発見・・・
瞑想の訓練者でなくとも、他の行動によって瞑想と同様の効果を得られることが分かっている。例えば読書のように自己観察、注意集中の心的要素を含む行動が主観的幸福感、共感性の増大、抑鬱の効果をもたらすという実験結果がある。このように、日常的にマインドフルネスの効果を取り入れる動作は何があるだろうか。
論証・・・
マインドフルネスの要素を含む日常行動を取り上げ、実験を行うことを予定している。短時間で習慣的に行うことのできるマインドフルネスのレパートリーを学ぶことで、ストレス社会に有意義な研究につながると考える。
結論・・・
上記について貴学文化構想学部にて心理学に精通した宮田 裕教授のもとで上述の研究を進めることを希望する。
Miyata, H., Okanoya, K., & Kawai, N. (2015). Mindfulness and psychological status of Japanese yoga practitioners: A cross-sectional study. Mindfulness, 6(3), 560-571. doi: 10.1007/s12671-014-0288-0
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