早稲田大学 文化構想学部 AO入試 志望理由書 提出例(高橋透ゼミ向け)

議論の整理・・・

サイボーグはアメリカの思想家ダナ・ハラウェイの定義するところによれば、「機械と生体のハイブリッド」である。人間と機械が融合したサイボーグは一般にSF映画にのみ現れる存在と考えられていた。しかし気がつけば、人間と人工物の融合は大いに進んでいる。人間はスマートフォンを肌身離さず持ち、第二の脳として活用している。また、義足や義手、ピアスなどの器具の取り付け、整形や医療で体に化学物質の埋め込みは一般的に行われている。将来的には再生医療や遺伝子操作なども期待されており、いずれは延命技術なども可能性として挙げられている。テクノロジーとの融合が進む人間は、非生物との境界を侵食してきているのだろうか。

問題発見・・・

現代注目が高い技術の一つにAI活用がある。新たな技術を取り入れることで、どのような可能性が広がり、人間はどんなことができるようになるのだろうか。また、人間の能力を自然の状態から大幅に増大させることについて、倫理的な問題はないのだろうか。規制やルールの必要性について同時に検討したい。

論証・・・

上記の問いについて研究するために、サイボーグ化の例を幅広く検討し、過去の事例を研究することで、サイボーグそのものについて理解を深める。そして、現在人間の進化のニーズがどのような部分にあるのか幅広く調査する。現在研究が進められている分野と照らし合わせてサイボーグの進化の可能性を検討する中で、倫理面でのルールの必要性を研究する。

結論・・・

上記について、先端テクノロジー論に精通した高橋透教授のもとで研究を進めることを希望する。

高橋透『サイボーグ・フィロソフィー」NTT出版、2008年

ダナ・ハラウェイ「サイボーグ宣言」『猿と女とサイボーグ』高橋さきの訳、青土社

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