議論の整理・・・
グローバル化が進むなかで異文化コミュニケーションに焦点が当てられているが、他国の人同士で誤解が生じる原因は、言語の違いというよりむしろ、信念や文化の相違から発生することが多い。さらに、自国民同士でこの問題について議論しても、自分らの社会に染み付いている体系を客観的に認識することができないということが、問題を難しくしている。相手の考え方が受け入れられない場合に、自分と異なるバックグラウンドによって形作られた独自の信念があるということを、知らなければ認識することができない。
問題発見・・・
では、他国の人と私たちは、本当の意味で分かり合うことはできないのだろうか。そもそも「分かり合う」とはどのような状態を指すのだろうか。
論証・・・
自国民同士でも育った環境が異なればそれぞれの「常識」は異なる。自国民同士での受容の段階を観察することで、異文化コミュニケーションに有効な受容の段階を明らかにすることができるのではないだろうか。
結論・・・
上記について、関係構築のコミュニケーション学についての先行論文を調べると同時に、特に外交政策におけるコミュニケーションの手法について検討することで、他国の人と「分かり合う」とはどういうことか、研究したい。
貴学文化構想学部にて、異文化コミュニケーションに精通したライアン・スティーブン教授のもとで上述の研究を進めることを希望する。
Ryan, S. B. (2015). Cultural Diplomacy in International Relations: understanding hidden bias in cultural knowledge. Bulletin of Yamagata University (Humanities). Vol. 18, No. 2, 63-86.
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