上智大学 文学部英文学科 AO入試 ドミニク・チータムゼミ向け

  • 議論の整理

効果的な言語学習の方法は多くの需要のもと盛んに研究されてきた。近年の研究によって言語獲得に重要な神経系の諸機能が解明されつつあり、その知見を利用した言語学習方法は有効である可能性が高い。従って、言語を習得する脳の機能を理解することは言語学を研究する者にとっても不可欠である。言語や音声の認知に関わる脳のワーキングメモリ―の一種として、音韻ループというものが知られている。これはバデリーのワーキングメモリモデルにおいて言語や音韻情報を保持する記憶貯蔵庫としての役割を持つと考えられている。

  • 問題発見

我々の脳は聞き取った音声情報を複雑なシステムで処理している。音韻ループという仕組みにおいて、脳に入力された情報は音韻貯蔵庫と出力バッファの間で何度も繰り返しループされることによって把握され、記憶される。であれば、未知の言語に関しても音韻ループによって処理できる情報量が多い人ほど、聞き取った言語を一度に多く把握できるので言語学習効率も高いはずである。実際、チータム教授の論文によれば第一言語を習得する場合と第二言語の場合の両方で音韻ループのメモリ量がその習得効率に大きく影響することが報告されている。それでは、これを踏まえて効果的な言語学習の方法を考案できないだろうか。

  • 論証

ここでは学習者が音韻ループによって一度に処理できる情報量を増やすことを目的としたい。音韻ループは聞き取った音声情報を反復させることを特徴とするため、明確に聞き取ることができ、意味のまとまりとして理解しやすい文の方が簡単に処理しやすいと考えられる。そこで、本研究では英語学習を対象として音韻ループで簡単に処理できる音声情報の特徴を分析したいと考えている。

  • 結論

本研究を通して英語教育者としての素養と自身の英語運用能力を高めたいと考えている。その為に、貴学においてこれまで言語教育学に関する数多くの論文を執筆してきたチータム教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

Cheetham, Dominic. (2014). The Phonological Loop and Language Acquisition. English literature and language. 50, 47-64

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