議論の整理(要約)
新聞記事では、広島県福山市にある景勝地・鞆の浦の一部を埋め立て、橋を架ける計画が撤回される経緯が紹介されている。この計画が構想1983年から、県と反対する住民の争いが続いていた。鞆の浦を走る県道は狭く、多数の観光客により混雑することもあり、町の発展のために開発は必要だとする声もある。しかしながら鞆の浦の景観は古代からの人の営みにより形づくられたもの。景観を守ることと利便性を高めることを両立させる難しさが浮き彫りとなる結果となった。
問題発見
埋め立て架橋計画には反対派と賛成派がいる。そのようななか、広島県や地元の自治体は、どのような対策をとるのが適切なのだろうか。具体的な解決策はあるのだろうか。
論証
私は、基本的に鞆の浦の景観は守るべきであると思う。記事で指摘されているように、景観をいちど破壊してしまったら、それを元に戻すことはできない。昔から続く景観があるからこそ、日本各地から多数の人が鞆の浦を訪れている。さらに多くの観光客を受け入れるために景観を壊したら、それが原因で観光客が減ってしまうという矛盾に陥る。
ただし、地元の住む人々の利便性を高める努力は必要である。鞆の浦は、地域の過疎化と住民の高齢化が進み、町の活気が失われていることも事実である。橋を架けることなく利便性を高めるためには、移住者を増やすことが必須である。そこで、空き家等を活用して若い世代の呼び込みを行い、町にスーパーやコンビニを誘致できる土壌を作ることから始めるべきである。
結論
鞆の浦の一部を埋め立てて橋をかけても、通過する車が増えるだけで、町そのものが活気づくわけではない。若者が安価でマイホームを持てるように支援することで、町の利便性がおのずと高まっていくと考える。
吟味
安い費用でマイホームを持てるとしても、鞆の浦ならではのPRのポイントを見つけなければ、移住は促進できない。そこで、鞆の浦の景観を活かした移住PRの方法についてさらに考察を深めてみたいと思った。(826文字)
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