上智大学 総合人間科学部 特別入試 志望理由書 提出例(岡田隆ゼミ向け)

■ 議論の整理
私は個人的な動機から、ずっと記憶力の向上と学習や仕事・作業のパフォーマンスの向上について関心を持ってきた。ビジネス本やライフハックの記事なども参考にしながら、自分に合った学習方法を探ってきたが、次第に、その背景にある記憶に関わる脳の働きやメカニズムそのものに関心が移っていった。多くの「記憶力を高める方法論」には、必ずと言っていいほど「記憶を高める食べ物」や「トレーニングの方法」等に加えて、「記憶の向上につながる神経伝達物質の活性化」や「生活習慣や睡眠との関係」といった生理学的な記述があるが、それらの記述はトレーニングに重点が置かれているため、その根拠や概要については省かれていることが多い。そこで私は、記憶のメカニズムに関わりがありそうな生理心理学を専攻し、深く追求したいと考えた。

■ 問題発見
生理心理学とは、行動や心理と、それに対応する生理的機能の関係を研究する科学分野である。例えば、人間の記憶の向上や活性化に関して、生理心理学ではどのようにアプローチができるのだろうか。

■ 論証
それを追求していくためには、次のような専門知識と、問題意識を検証するための実験の方法論について学ぶ必要がある。
1)脳の構造とニューロンの働きについての知識
2)記憶に関する脳の代表部位「海馬」に注目し、記憶力に関する学習成績が向上している際にどのような神経伝達物質が関係するのか
3)3を検証するための、生理心理学的実験方法

■ 結論
上記の問いを追求していくためには、専門性の高い指導者と、実験・学習環境が整っていることが重要である。そこで、様々な大学の生理心理学教室を探し、認知行動と記憶・学習行動についての研究を重ねている貴学の岡田隆教授の授業や研究に強く関心を持った。また、この分野での学びを通して、うつ病や統合失調症で苦しむ人を救うための手掛かりが得られるのではないかと期待している。

■ 結論の吟味
上記の研究を遂行するにあたり、貴学の学習環境は私にとって最適であるとの確信のもと、岡田隆教授のゼミに入会し、様々な学生と切磋琢磨することを強く希望する。

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