■設問
以下は、ある新聞の社説である。そこで取り上げられている、動植物園の新たな認定制度の創設について、あなたはどのように評価するか。社説の内容も参考にしつつ、理由とともに自分の考えを述べよ。(800字以内)
■答案構成
結論・論拠 → 動植物園の新たな認定制度は望ましい・生物の多様性保全は人間の責務であるから
議論の整理・論拠の背景 → 種の保存を危うくさせているのは人間の行為
論証1 → 希少動物を保護する動植物園への経済的支援の必要性
論証2 → 連携・ネットワークの必要性
論証3 → 教育・啓発の必要性
結論の吟味 → 人間の寄与
■答案
結論・論拠 → 動植物園の新たな認定制度は望ましい・生物の多様性保全は人間の責務であるから
私は動植物園の新たな認定制度の創設は望ましいことだと考える。生物の多様性を保全するのは人間の責務だと考えるからである。
議論の整理・論拠の背景 → 種の保存を危うくさせているのは人間の行為
現在、多くの生物が絶滅し、また絶滅の危機に瀕している。その要因を作ってきたのは人間に他ならない。過度の開発などによる自然破壊や山野の管理不足、乱獲、科学物質の使用、外来種の持ち込み、それに大気汚染や地球温暖化など、私たち人間が自分たちの生活の利便性を求めて行ってきたこと、そのあり方が他の生物の生存を脅かし、種の保存を危うくさせているのである。
論証1 → 希少動物を保護する動植物園への経済的支援の必要性
少し前まで動植物園の役割は動植物の「展示」であり、「展示」されている動植物は人々の楽しみや好奇心の対象でしかなかった。しかし、現在は希少生物の保護に取り組み、環境教育など本来は国が行うべき公的な役割を果たしている動植物園も多い。種を保存し生物多様性を保全するためには、そうした動植物園への経済的支援が必要である。
論証2 → 連携・ネットワークの必要性
また、それぞれの動植物園間、大学、民間、さらに国や地方自治体が有機的に連携することも必要だと思う。動植物園でのこれまでの取り組みや飼育経験、大学での研究、民間の協力、国による法的整備や施策、地方自治体の運営、それらすべてが重要だが、それぞれの主体が個々にそうした取り組みを行うだけではなく、機能的なネットワークを作って連携することができれば、望ましい成果が上げられる筈だ。また、日本に限らず、広く外国の知見も生かすべきである。
論証3 → 教育・啓発の必要性
さらに、「種の保存」の必要性を理解し、社会的認知度を向上させ、このような取り組みを普及させていくためには、教育や啓発が重要である。これも、動植物園や教育機関、民間、国、地方自治体などがそれぞれの立場で行い、協力し合うべきである。
結論の吟味 → 人間の寄与
以上のような取り組みが成功すれば、希少動物が保護され、種の保存、生物多様性に寄与できると考える。(762字)
私は動植物園の新たな認定制度の創設は望ましいことだと考える。生物の多様性を保全するのは人間の責務だと考えるからである。
現在、多くの生物が絶滅し、また絶滅の危機に瀕している。その要因を作ってきたのは人間に他ならない。過度の開発などによる自然破壊や山野の管理不足、乱獲、科学物質の使用、外来種の持ち込み、それに大気汚染や地球温暖化など、私たち人間が自分たちの生活の利便性を求めて行ってきたこと、そのあり方が他の生物の生存を脅かし、種の保存を危うくさせているのである。
少し前まで動植物園の役割は動植物の「展示」であり、「展示」されている動植物は人々の楽しみや好奇心の対象でしかなかった。しかし、現在は希少生物の保護に取り組み、環境教育など本来は国が行うべき公的な役割を果たしている動植物園も多い。種を保存し生物多様性を保全するためには、そうした動植物園への経済的支援が必要である。
また、それぞれの動植物園間、大学、民間、さらに国や地方自治体が有機的に連携することも必要だと思う。動植物園でのこれまでの取り組みや飼育経験、大学での研究、民間の協力、国による法的整備や施策、地方自治体の運営、それらすべてが重要だが、それぞれの主体が個々にそうした取り組みを行うだけではなく、機能的なネットワークを作って連携することができれば、望ましい成果が上げられる筈だ。また、日本に限らず、広く外国の知見も生かすべきである。
さらに、「種の保存」の必要性を理解し、社会的認知度を向上させ、このような取り組みを普及させていくためには、教育や啓発が重要である。これも、動植物園や教育機関、民間、国、地方自治体などがそれぞれの立場で行い、協力し合うべきである。
以上のような取り組みが成功すれば、希少動物が保護され、種の保存、生物多様性に寄与できると考える。(762字)
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