上智大学 文学部 特別入試 志望理由書 提出例(池田真ゼミ向け)

■議論の整理
2020年より実施される学習指導要領では、現在の小学5,6年生の外国語活動が小学3,4年生で実施され、小学5,6年生では英語が正式教科となる。3,4年生では英語に親しむ活動を中心に、5,6年生では、テーマやトピックを設定して、相互に話し合う活動が展開される。3,4年生では担任が、5,6年生では専門教員と担任が実施にあたる。5,6年生の内容はCLIL(内容言語統合型学習)との親和性が高く、多くの授業で導入されることが予想できる。それに先立ち、先進的な小学校での導入の意義や実践事例研究も、少数ではあるが行われてきた。※1
■問題の発見
CLILの活動を充実させるためには、3,4年生の英語活動の「親しみ方」が重要である。特にフォニックスと呼ばれる音声学習は、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」の4領域全てに通じる土台であり、英語のセンスを体感・獲得できる方法論である。フォニックスは幼児英語教室等ではすでに導入され、高い効果を上げている。しかし、小学校での導入例が少ない背景には、教員の多くが英語の聞き取りや発音に苦手意識を持つ世代であり、指導に自信が持てないことが考えられる。
■論証
そこで、CLILで子どもたちから高い満足度や達成感を引き出すために、CLILとの連続性において、英語に親しむ活動で行うべき内容を整理し、音声学習の位置づけや指導内容、方法論を検討したい。そのために、授業や教材研究の観察、担当教員へのインタビューを通して、どんな助けや教材があれば教員が苦手意識を克服し、音声学習が可能になるかを明らかにしたい。
■結論
このような教授法の研究は、個別に行われ分立しがちだが、それでは非専門家である教員をますます混乱させてしまう。そこで私は、CLILの一環として音声学習の重要性を位置づけ、学習者や指導者が連続性を感じられ、効果の高い小学校英語の可能性を探りたい。
■結論の吟味
この目的達成のために、日本の英語学習においてCLIL研究と教材開発、導入の先駆的存在である池田真教授に師事し、有効なカリキュラムや教授法を研究していきたいと強く望んでいる。
※1 山野有紀(2013)「小学校外国語活動における内容言語統合型学習(CLIL)の実践と可能性」「英検」研究助成報告25、94-126

AO入試・小論文に関するご相談・10日間無料添削はこちらから

「AO入試、どうしたらいいか分からない……」「小論文、添削してくれる人がいない……」という方は、こちらからご相談ください。
(毎日学習会の代表林が相談対応させていただきます!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です