上智大学 外国語学部 イスパニア語学科 海外就学経験者入試 2018年 小論文 解答例

設問1

■設問

傍線部➀~⑧のカタカナを漢字にしなさい。

■答案

➀ 胎内 ② 対照的 ③ 捉 ④ 観念 ⑤ 片隅 ⑥ 厳密 ⑦ 壊 ⑧ 錯覚

 

設問2

■設問

傍線部(ア)、(イ)、(ウ)の意味を答えなさい。

■答案

(ア)非常に強く、手ごわい (イ)すべてを出した (ウ)のさばる

 

設問3

■設問

(A)、(B)、(C)に入るのにふさわしい内容を5~10字の間で答えなさい。

■答案

(A)椅子である(5字) (B)椅子ではない(6字)

 

設問4

■設問

二重傍線部はどういうっことだと考えられるか。150字以内で説明しなさい。

■答案

イメージが先行する場合、そのイメージを捉える者が厳格で緻密であれば、そのイメージは強固で固定的なものとなり、そのイメージから少しでも外れたものは別個のイメージとして捉えられる筈だ。だが、われわれがいい加減であれば、そのイメージも大雑把なものとなり、許容範囲が広がるということだと考えられる。(145字)

 

設問5

■設問

イメージやモノとそれを表現する言葉との関係性について、本文の内容を踏まえつつ、あなたの考えを400字以内で述べなさい。

■答案構成

5STEPで書く

議論の整理 → 筆者の考察:言葉と意味との関係性

問題発見 → 筆者のテーマ:名付けと意味の順番、言葉と意味の対応

論証 → 筆者の考察は語レベルだが、言葉と意味の関係性を考えるにはそれでは不十分

結論 → 言葉と意味との関係を考察するには、議論をさらに進めるべき

結論の吟味 → この結論への吟味

■答案

議論の整理 → 筆者の考察:言葉と意味との関係性

イメージやモノとそれを表現する言葉との関係性について、さまざまな議論がある。

問題発見 → 筆者のテーマ:名付けと意味の順番、言葉と意味の対応

筆者は前者が先か後者が先かについて論じ、言葉とその意味の対応についても考察している。

論証 → 筆者の考察は語レベルだが、言葉と意味の関係性を考えるにはそれでは不十分

ここで注意しなければならないのは、筆者のいう「言葉」とは「名」、つまり語を指すということである。つまり、イメージやモノを私たちがどう名づけるか、あるいはある語に対してどのような意味を規定するかということに関して考察しているのである。

ところが、私たちの実際の生活では、語を単独で用いることはむしろ少なく、いくつかの語を組み合わせ、ルールにしたがって並べることによって意味を作り出している。したがって、言葉の意味というとき、考えなければならないのは、その語がもともと持っている語としての意味と、語を組み合わせ並べることによって表される意味の両方である。

結論 → 言葉と意味との関係を考察するには、議論をさらに進めるべき

よって、筆者の議論をさらに進め、より大きいレベルにまでふみこんで考察する必要があると考える。

結論の吟味 → この結論への吟味

(400字)

 

イメージやモノとそれを表現する言葉との関係性について、さまざまな議論がある。

筆者は前者が先か後者が先かについて論じ、言葉とその意味の対応についても考察している。

ここで注意しなければならないのは、筆者のいう「言葉」とは「名」、つまり語を指すということである。つまり、イメージやモノを私たちがどう名づけるか、あるいはある語に対してどのような意味を規定するかということに関して考察しているのである。

ところが、私たちの実際の生活では、語を単独で用いることはむしろ少なく、いくつかの語を組み合わせ、ルールにしたがって並べることによって意味を作り出している。したがって、言葉の意味というとき、考えなければならないのは、その語がもともと持っている語としての意味と、語を組み合わせ並べることによって表される意味の両方である。

よって、筆者の議論をさらに進め、より大きいレベルにまでふみこんで考察する必要があると考える。(400字)

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