議論の整理・・・貴学の論文(※1)では、18世紀のドイツでの、セレナード=セレナーデの交響曲への改変について論じている。確かに18世紀にはセレナードは大編成で演奏されていた。
問題発見・・・しかし、現代音楽へのセレナーデの影響は研究事例がない。
論証・・・シェーンベルグが12音技法を用いて「セレナーデ」を作曲するなど、セレナーデの形式は現代音楽にも影響を与えている。それどころか、J-POPにおいてもしばしば「セレナーデ」という単語が歌詞中に出現する。しかしセレナーデの本当の意味はあまり知られていない。これは、却って影響の大きさを示すのではないか。影響が大きすぎて、セレナーデは一技法・一形式として認知されてしまったのではないか。
結論・・・そこで私は、現代音楽へのセレナーデの影響を研究したい。
※1西川尚生(2009)「セレナードから交響曲へ:十八世紀ザルツブルクの管弦楽セレナードにおける改編について」
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