議論の整理・・・貴学の論文(※1)では、問題行動をとる障害者に対し、教育・福祉の現場で、「積極的行動支援」をとると問題行動が減少することが示されている。
問題発見・・・しかし、現在でもなお、福祉施設内では、排尿に失敗する、愛着のある職員に対し暴力をふるう、トイレットペーパーをそこにあるだけ全て巻き取って使うなどの問題行動が報告されている。
論証・・・この背景には、福祉施設の職員のスキルの低下が挙げられる。施設は増えたが、専門職養成が追いついていない。昨今の労働情勢の中、臨時雇いのパートに頼らなければならない施設もある。中には精神障害、発達障害、知的障害の概念的な区別を知らない職員までいる。このような状況では、積極的行動支援を提供するのは極めて難しいと言わざるを得ない。
結論・・・そこで私は、積極的行動支援を提供するために福祉の制度自体をどのように変えればいいのかを研究したい。
※1平澤紀子、藤原義博、山本淳一、佐囲東彰、織田智志(2004)「教育・福祉現場における積極的行動支援の確実な成果の実現に関する検討」
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