慶應義塾大学 文学部 自主応募入試 志望理由書 提出例(原田範行ゼミ向け)

議論の整理・・・貴学の論文(※1)では、ヴィクトリア朝でのイギリスでは性的モラルが特に労働者階級において退廃していたとされている。

問題発見・・・しかし、現代イギリスの性風俗についての研究は存在しない。

論証・・・現代イギリスにも例えばロンドンのSOHO地区などに性風俗店はある。また、ピックアップと呼ばれる、女性を選び、一晩のパートナーとして金銭を支払い遊ぶ、などといった風俗もある。これらの風俗に従事している女性はイギリス人ではなくイギリスに移民してきた人々、特にポーランド人などが多いと一般に言われているが、統計学的調査はなく、イギリスの性風俗は謎に包まれている。タブーになっているのである。一方でイギリスの性風俗産業に従事する女性への性暴力も報告されていることから、タブーにするのは好ましくない。

結論・・・そこで私は、現代イギリスの性風俗について研究したい。

※1原田範行(2017)「田中孝信・要田圭治・原田範行 (編著)『セクシュアリティとヴィクトリア朝文化』」

 

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