早稲田大学 人間科学部 AO入試 志望理由書 提出例(向後千春研究室向け)

  • 議論の整理

近年の学校教育においては、単純な知識や技能の獲得のみならず、獲得したそれらを実践の場で活用する為の思考力や判断力、表現力等をも育成することを目的とした授業への転換が求められている。そして、新高等学校学習指導要領において定められた言語活動は、この能力の育成を期待する学習指導として位置づけられている。言語活動を含む教授法の一つとしてロールプレイングが挙げられるが、これは生徒に特定の場面における登場人物の心情を理解させながら課題解決への道筋を考える力を育むことが期待できる。

  • 問題発見

ロールプレイングによって養うことのできる能力は得た情報を批判的に吟味し、問題に取り組むための力であり、これは現代の情報化社会において重要である。従って、この教授法を検討する意義は大きい。しかしながら、ロールプレイングは生徒個々人の性格によって向き不向きがある点が懸念として挙げられており、特に、表現の苦手な生徒の主体的な参加を促すことが困難だとの指摘がある。それでは、ロールプレイングの短所を克服する方法としてどのような改善案が考えられるだろうか。

  • 論証

先行研究においては、事前のシナリオ作成によって予め問題の認識から課題解決までの流れを共有しておくことでこの短所を回避しようとしている。さらに、この方法ではシナリオ作成の場で生徒間の議論が行われる為、グループ活動へのポジティブな効果も見られたことが向後教授らによって報告されている。本研究ではこれに加えて、ロールプレイング後のフィードバックを設けることを検討したい。グループ意識への高まりが見られた後では生徒自身の授業への参加意欲も高まっていると考えられ、フィードバックの効果も十分に期待できる。分析の尺度としては生徒の批判的思考態度への自覚が向上するのかどうかを検討したい。

  • 結論

本研究は急速に変化する現代社会に即した学校教育を施すうえで重要な知見を提供できるものと考えている。

  • 結論の吟味

上記研究を行うにあたって、これまで教育心理学分野においてインストラクショナル・デザインをテーマに数多くの研究を行ってきた向後教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

山元有子、向後千春 (2013) 「シナリオ作成を伴ったロールプレイング授業が批判的思考態度に及ぼす効果」『日本教育工学会論文誌』 37(Suppl.), 109-112

 

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