- 議論の整理・・・
現代社会において、ビジネスライティングが重要である。日決裁書、報告書、社外・社内向けのメールなど、ビジネスライティングは日々の業務の中に必ず登場する。
ポライトネス理論は、ブラウン&レヴィンソン(1987)により提唱された、「フェイス(face)=面子」概念をポライトネスにおける重要な概念の1つとし、面子との関係からポライトネスの概念を説明する理論である。すなわち、人間には「面子」があり、望ましい人間関係を維持するために、各人が自身や互いの面子を保持しようとし、面子を脅かす行為を互いに避けようとする[1]。
- 問題発見・・・
では、ビジネスライティングについて、ポライトネス理論からどのように分析することができるのだろうか。
- 論証・・・
私は、これらの問いに答えるには、ポライトネス理論に関する正確な理解を前提として、ビジネスライティングが用いられる実際の現場を参照することが重要だと考える。例えば、ビジネスライティングを専門に研究する小西和久教授は、日本国内外のビジネスライティングの専門家が提唱するポライトネスの表現手法を10通りに分類し、国際ビジネスの現場で実際にやり取りされた英文ビジネスレターがどのようにポライトネスに配慮しているかを考察し、「理論」と「実際」の間に見られる共通点と相違点を8項目にまとめている[2]。
- 結論・・・
そこで、ビジネス英語、ニュース英語、日英実務翻訳などを専門的に研究し、英語や英米文学の専門家として名高い貴学政治経済学部の小西和久教授に師事し、上述の問題点を整理するべく国際社会に通じる英文ビジネスライティングについて研究を深めたいと考えている。
貴学政治経済学部の小西和久研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し小西和久研究会に入会することを強く希望する。
[1] Brown, P., Levinson, S. C., & Levinson, S. C. (1987). Politeness: Some universals in language usage (Vol. 4). Cambridge university press.
[2] 「英文ビジネスライティングにおけるPoliteness Strategyに関する一考察(1)理論と実例の考察を中心に」敎養諸學研究111巻(2001年)87-113頁。
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