- 議論の整理・・・
昨今、企業のグローバル化が戦略として取られる中、日本人の英語力に関する関心は高まっている。言うまでもなく、市場において、日本の内需のみに消費を求めるよりも外需にも目を向けることは有用である。そしてそれらの目的を達成するために個々の技術者としては、ビジネス英語を獲得しようと日々自身の英語力に磨きをかけている。それらによって得られるのは、日本企業のグローバル化、日本人技術者の海外への流出である。技術を進歩させるためには、日本人技術者の海外への流出は有用ではあるが、それによって、日本の労働市場が縮小することに目を瞑ることはできない。
日本の労働市場を拡大させるためには、日本企業のグローバル化は避けては通れない道ではあるが、それと同様に、海外企業の日本への参入を活発に行わせる必要がある。それによって、技術者の組織間移動を国内で循環させることは、結果として日本の技術革新にも繋がりうる。
- 問題発見・・・
では、日本の労働市場拡大について海外企業の日本への参入という点からどのように分析することができるだろうか。
- 論証・・・
私はこれらの問題を解決するためには、世界の労働市場に対する理解を前提とし、これまでの歴史において、諸外国はどの様に海外にその企業を参入させたのかを整理し、分析する必要があると考える。
たとえば、アジア経済史に詳しい本野英一教授は、イギリス企業の中国への参入について、詳しく分析している。[1]
- 結論・・・
そこで、世界における他国への企業参入について、経済史を専門的に研究するため、アジア経済史について専門的知識に富む貴学政治経済学部の本野英一教授の下で、上述の問題点を整理するべく日本の労働市場の拡大について研究を深めたいと考えている。
貴学政治経済学部の本野英一研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し本野英一研究会に入会することを強く希望する。
[1]本野英一著『在華イギリス籍会社登記制度と英中・英米経済関係, 1916〜1926』(早稻田大學政治經濟學會2004)
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