早稲田大学 文化構想学部 AO入試 志望理由書 提出例(大日方純夫研究会向け)

議論の整理・・・

長い歴史の中で、女性が国のトップとして君臨した例は、過去に数えるほどしかない。確かに日本には過去に女性の天皇があったことが知られており、イギリス王室のトップは女王と見なされている。また、近年フィンランドで女性の首相も登場したことも記憶に新しい。しかし依然として歴史の古くから現在に至るまで、権力の中枢のほとんどは男性が占めている。長らく女性に参政権のなかった国も多く存在し、歴史の「人間」や「市民」という言葉に女性が含まれないこともあった。慰安婦問題など、立場の弱い女性が被害を受けてきた事例も知られている。長きにわたっての女性らが起こしてきた運動の結果、近年は女性の社会進出が掲げられて女性の活用が推進されるが、ジェンダーについて語られるたびに、私たちの中に染み付いた男尊女卑の感覚は簡単には覆らないことが分かる。

問題発見・・・

今後、本当の意味での男女平等の社会はどのように築かれていくことになるだろうか。

論証・・・

深く染み込んだ男尊女卑の体質を改善していくためには、教育方針を見直すことが有意義であると考えている。現状の義務教育ではジェンダーについて学ぶ機会は保健体育が中心となり、生物学的な違いを学ぶに留まっている。「男らしさ」や「女らしさ」にとらわれずに個々の能力を伸ばし、男女平等の考え方を根付かせるための教育を学びたい。特に、歴史を通してジェンダーの違いを学び、男性が権力を持つ構図が古今東西に広まってきた要因について考えることで、今後のあるべき姿をフラットに考え直すことができるのではないだろうか。

結論・・・

上記について貴学文化構想学部にて近代日本史に精通した大日方純夫教授のもとで上述の研究を進めることを希望する。

米田佐代子・大日方純夫・山科三郎編「ジェンダー視点から戦後史を読む」大月書店2009年 12月-

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