議論の整理・・・
現代において、家族の存在は大きなものになっている。2007年の研究では、悩みや苦しみを相談できる情緒的サポートの相手がいる人の中で、82.7%の人が親族を挙げている。親族以外を挙げている人は54.1%であるため、45.9%の人は情緒的サポートの相手が親族のみということになる。家族と離別・死別した人の孤立の割合は他に比べて高く、16.4%となっている。同時に家族と同居していても彼らに頼れない人が9%おり、家族と同居していない人の孤立の割合は8.3%である。情緒的サポートの有無は人々の心身の健康に影響を与えることが確認されている。ソーシャルサポート研究では「苦しむ人の傷ついた自尊心 や情緒に働きかけてその傷を癒し、自ら積極的 に問題解決に当たれるような状態に戻すような 働きかけ」と定義している。
問題発見・・・
日本においては一夫一婦制で、離婚率は35%程度となっている。他国においては状況が異なるが、他国における情緒的サポートの現状はどのようになっているのだろうか。
論証・・・
対象国は日本と婚姻や家族形成の状況が異なる国を選択する。書籍や論文から学ぶ以外に、実際に他国のデータを取得するためにはどうしたらいいか、対象国の大学などと連携が取れればと考えている。国ごとの情緒的サポートの状況を比較することは、孤立問題の解決に役立つだろう。
結論・・・
上記について、にソーシャルサポート研究に精通した石田光規教授のもとで研究を進めることを希望する。
石田光規「孤立と自己決定:頼らない人/頼れない人の比較」生活と支え合いに関する調査(2012年)二次利用分析報告書p.25 – 42、2016年03月
浦光博,1992,『支えあう人と人――ソーシャル・サポー トの社会心理学』サイエンス社.
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