早稲田大学 文学部 AO入試 志望理由書 提出例(平埜雅久ゼミ向け)

■議論の整理

英語教育の重要性が叫ばれて久しい。小学校段階からの英語学習が必須化され、早いうちから英語に親しむことの重要性が叫ばれた。一方で、もう長いこと行っているオールイングリッシュでの授業に対し、行き詰まりを見せている部分もある。とくに中等教育において、英語を英語のまま教えることは、コミュニケーション力が上がる一方で、文法や単語力などの従来の受験勉強として培ってきた部分が軽視されていく結果、実際には使えない英語、しゃべろうとするがしゃべれない英語が醸成されているのではないかという懸念も上がっている。

 

■問題発見

高大接続改革の一環として、2020年度入試では、その運営方法をめぐって頓挫してしまったが、書く話す聞く読むの4技能を適切に図るための方法として英語外部試験の導入が検討された。これは書く話すなどの技能に偏りがちだった中等教育を補う形で、英語の外部試験によって聞く話すの部分も補填しながら学習させようとする思想だ。しかし、これらでも私はまだ足りないと考える。大切なのはネイティブの言語学習者から言語を学ぶことだ。

 

■論証

ALT制度が始まってから久しいが、活用の度合いは学校によっており、ALTが十分に活用されているとは言えない現状であると私は感じている。そこでもしできるならば、英語留学などの機会を設けて、ネイティブの国に行って英語を学ぶプログラムができないかということだ。経済的もしくは制度的に難しいかもしれないが、異文化とともに外国語を学ぶ機会があればより効率的に外国語を習得できるはずだと私は思う。

 

■結論

以上のような観点から、できるだけ多くの学生に同世代の外国人学生と交流させることによって得られる英語学習の効果を研究しているグループによれば、遠隔授業や双方向異文化語学演習は一定程度の効果を有するとしている※1。

 

■結論の吟味

ICTを上手に活用したい。現地に赴いて実際に英語を話さなければいけない環境で英語に触れることの効果は絶大だが、それができないならば、双方向的なオンラインシステムを構築し、英語学習に取り入れるべきだ。以上のような観点で英語学習および英語教育について自分なりの見解を確立したいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1中野美和子研究代表「遠隔授業・双方向異文化語学演習と海外共同ゼミの可能性――教材蓄積と教育評価システム」実績報告書(科研 研究C)

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