2020年 上智大学帰国全学科 文学部哲学科 小論文 解答例

議論の整理(要約)

私は「(2)人間は考える葦(あし)である」について論じる。この名言は、フランスの哲学者であるパスカルが『パンセ』のなかで述べた言葉である。パスカルは、哲学者であると同時に、物理学者・数学者として、数多くの原理を発見したことでも知られている。自然のなかで弱い生き物に過ぎない人間をパスカルは葦と例えた。単なる葦ではなく、考える葦であることに、人間としての可能性を見出した。

問題発見

パスカルの「人間は考える葦である」という名言は、今日の私たちの生活のなかで、どのように活かせるのだろうか。

論証

自然の法則を見つけ出した科学者だったからこそ、パスカルは人間の存在のはかなさを理解していた。人間は、そのままの姿で自然界に放り出されたら、生き残ることはできない。そんな人間の弱さを実感させたのが新型コロナウィルスの感染拡大である。人間が「考える葦」でなかったら、ウィルス感染により人類が滅びる可能性があった。しかし、マスクをつける、距離を保つ、消毒をするなど、いろいろな工夫を積み重ねてウィルスとの共存を図っている。それはまさに人間の思考する能力のたまものである。

結論

ウィルスの感染拡大を経験するなかで、私たちは自然界における人間の弱さを目の当たりにしたが、「考える」ことを通じて共存する方法を見つけ出しつつある。

吟味

「考える」ことで、生活を豊かにしたり、問題を解決したりできる。自分の身の回りの問題も、どのように解決できるのが絶えず考えていきたいと思った。(632文字)

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