設問2
この文章がテーマとしている問題について、あなたはどう考えるか。400~600字の日本語で述べなさい。
議論の整理→本文の主張の整理
「すべての人間は平等である」という主張に対する「どのような基準でも人間がすべて平等であり等しいのは全くの誤りだ」という反論がある。
問題発見→「どのような基準でも人間がすべて平等であり等しいのは全くの誤りだ」という意見に対し、どのように反論できるか?
これにはどのように反論できるだろうか。
論証→何が平等か
そもそも「すべての人間が平等である」とはどういう意味だろう。身長や体形、性格や価値観すべてが完全に同じ人間が存在しないのは明確な事実である。つまり、生まれ持った個性を同一の基準で一定かどうかで判断しようとする前提自体が、平等な発想とはいえない。むしろ人間に当然に存在する差異を無視することは、結果として人種差別につながる危険性がある。つまり平等の前提となる姿勢とは、あるがままの相手の存在を理解し、受け止めることではないだろうか。そのうえで、それぞれの個性や得手不得手にあわせて社会の側がサポートする体制を構築することが、真の意味の平等であろう。
解決策or結論→平等とは、個人の差異を認めること
たとえば車いすを利用する児童が学校に通うとき、ほかの子どもは階段を使うのだからという理由でエレベーターを設置しないことは「平等」といえるだろうか。エレベーターを設置して車いすでも校舎内を自由に行き来できるようにすることが「平等」ではないだろうか。エレベーターは、他の児童も体調が悪い時や重い荷物を持っている時に利用することができるので、結果として両者が得をすることになる。
解決策or結論の吟味→結論を吟味する
このように、平等とは個人の特性・個性を認めたうえで、全員が活躍することのできる社会を作ることであると考える。(597字)
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