設問
本文中の、「我々が住んでいるこの世界の多様性」「他人を知りたい、他国を知りたいという無邪気な好奇心」という記述についてあなたが考えることを、自身の経験を踏まえて500字以内で述べなさい。
議論の整理→人間の好奇心が作った世界
「他人を知りたい、他国を知りたいという無邪気な好奇心」は、多くの人間が共通して持っているものであろう。人類にそのような好奇心があったからこそ、人間は短期間の間に飛躍的な発展を遂げてきた。そして現在、インターネットの発達に伴って、地球上のほぼすべてに一瞬でつながることが可能になった。
問題発見→ボーダーレスに反する動きはなぜ起きるのか?
しかし世界中がボーダーレス化する一方、それに反対する風潮も顕著にみられる。複数国に誕生した保守政権や他人への無関心化などの事象は、なぜ起きてしまったのだろうか。
論証→フロンティアの喪失と好奇心の麻痺
それは、あまりに多くの境界が失われフロンティアがなくなったことで、人間が本来持っていた探求心や好奇心が麻痺してしまったからではないかと考える。毎日、あふれるばかりの情報に触れ続けることで好奇心は減っていく。そして国や民族、文化が相互に影響を受ける中で、確固たるアイデンティティは失われていく。
解決策or結論→人間の好奇心は、情報の洪水のため麻痺してしまった
この二つが原因となり、人間を長いこと突き動かしてきた好奇心は麻痺してしまったのではないだろうか。
解決策or結論の吟味→結論を吟味する
好奇心は人間が生きていく上で必須のものだ。情報の洪水に翻弄されることなく、自分の感情や価値観を大切に、好奇心をもって生活することが重要ではないだろうか。(491字)
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