上智大学 文学部 特別入試 志望理由書 提出例(島健ゼミ向け)

■ 議論の整理
スポーツの技術に優れていることと、優れた技術を伝達することに長けていることは両立するだろうか。私の両親は共に学生時代からバスケットボールの選手で、私も小さい頃からよく庭のゴールでレイアップシュートを練習させられた。しかし、彼らの指導は手本としては優れていたが、指導中の言葉は感覚的で曖昧なところが多く、結局、反復練習の中でコツを掴んだ。その後、今度は私が弟や後輩にバスケットボールを指導することになり、同様の難しさを感じた。

■ 問題発見
この経験から私はスポーツコーチングに興味を持った。アスリート専門のコーチングではなく、子どもからお年寄りまで、国籍や障がいの有無を問わず、より多くの人に楽しんでもらうためのゲームの開発や、学校教育現場や生涯スポーツの場におけるコーチングに関心がある。では、年齢や言葉、体の状態や発達など様々な違いがある人々にゲームの方法や上達のコツを掴んでもらうためには、どのような工夫や配慮が必要か。

■ 論証
私は、こうしたユニバーサルな遊びやゲームを学校や生涯学習の場で広げるためには、指導者が様々な対象者の特性に合わせて選べる指導用教材と、実際の活用を想定した研修が必要である。スマートフォンやタブレットはもちろん、アスリートの動作の指導にも使われているモーション・キャプチャーなどを活用して、言葉で理解しにくい動作やコツは視覚的情報で補うなど、様々な方法が考えられる。また、多様な人に配慮するためには指導者の柔軟な対応やルールの工夫も必要だが、それはゲームの原理となる基本が確立されていてこそ可能である。そのような原理と応用がわかりやすく配列された教材と指導方法が望ましいと考える。

■ 結論
上述の研究を進めていくためには、スポーツコーチングの理論はもちろん、実践において指導のあり方を検証していく必要がある。フライング・ディスクの教材化や普及に尽力されている島教授のゼミに入会し、ゼミの仲間と切磋琢磨しながら、ユニバーサル・ゲームの開発と教材化を学びたいと強く希望する。

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