議論の整理・・・貴学の論文(※1)ではTwitterを利用する人はより積極的なコミュニケーション、つまり異質性の高いコミュニケーションを志向する人で、mixiを利用する人は閉ざされたコミュニケーション、つまり同質性の高いコミュニケーションを志向する人だとされている。
問題発見・・・しかし、SNSを利用する人が異質性との出会いにあまり染まらず、自己の世界に固執し、それが例えば2017年のアメリカ大統領選に影響を与えたことは報道より明らかである。この点は、貴学の論文と見解を異にする。
論証・・・なぜ見解が異なるのかを考えると、Facebookでは自分と親和性の高い広告のみが表示される仕組みになっているからである。Twitterでも同様である。この点、つまり表示される広告がSNS本来の主旨である他者とのコミュニケーションとは異なる要因となって自己の世界に固執する原因となっている可能性は十分に考えられる。
結論・・・そこで私は、SNSの広告が自己の世界を狭めるのか広げるのかについて、学術的に研究したい。
※1渋谷明子、志岐裕子、李光鎬、小城英子、上瀬由美子、萩原 滋(2011)「SNS利用者のコミュニケーションとテレビ視聴―ウエブ・モニター調査 (2011 年 2 月 Z) の報告(2)―」
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