■ 数学 第三段階「典型解法の習得」(5〜6ヶ月目・1日3時間)
ただ、マセマだけではチャート式などに掲載されている典型解法の習得に抜けがある場合があるので、青チャートで一通りの解法を確認する期間が必要になる。
重要例題など含めすべての例題について演習を行うが、その時々の習熟度に応じて二つの演習方法が考えられる。
まず、一つ目の演習方法としては、解法を確認し、問題文を写し、解法を隠して、再現する方法である。この場合は解法を自ら組み立てる必要がないので、実質的には解法記憶と計算のみをしていれば良く負担が少ない。数学にまだ苦手意識がある場合にはこうした方法を採用すると良いだろう。1日10題程度行い、昨日と一昨日の問題については全問解き直しを行い解答スピードを高速化する必要がある。
だが、大学入試を見据えると、やはり初見の問題に対し解法を組み立てる力が要求される場面が多々ある。そうした際に適切な順序を踏んで解答できるようにするためには、第三段階か第四段階のいずれかで、習得した解法を用い「試行力」を身につける必要がある。「思考力」と書くと、どのように思い考えるべきなのかが極めて曖昧模糊としており救いようがないが、「解法立案を試してみる」ことは誰にとっても容易である。青チャートにおいては例題の下に練習問題があるため、例題を見ながら練習を解くことはこの良い訓練になる。多くの場合は、練習問題は例題よりも一段階難しいため良い練習になる。
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