私がFIT入試を受けようと決意し、準備を始めた時には既に出願まで一か月を切っていました。もともと評定平均が3.5とあまり高くないのですが、興味の追求として行っていた課外活動や大会等の実績があったため、A方式に出す価値はあるのではないか、と先生に背中を押され、他の受験生から後れを取りながらも準備を始めました。
まず一次を突破するためにしなければならなかったのは、膨大な量の資料作成です。資料を作成する上では、自分という人が「何者」で、「何を達成したいのか」ということに一貫性を持たせて作るのがポイントだと思います。特に時間がない場合の優先すべきおすすめの作成順は、志望理由書→志願者調書→自己推薦書Ⅰ別添資料→自己推薦書Ⅱ→その他の順です。特に3番目の、別添資料を作成することによって、今までの学びが整理されます。優先順位的には3番目ですが、前の二つの作成に行き詰ったときに別添資料があると、役に立ちます。あとは、できた資料をとにかく信頼できる周りの人に見てもらうことです。
書類を出し終わった後は、小論文の対策を始めました。もともと英語ディベート部に所属していたため、論理的に考えるのは得意な方でしたが、やはり1000字近い文章となるとそう簡単には作れないため、毎日一題ずつ、小論文の練習をしました。A方式は模擬講義型なので、YouTubeで大学の講義を探し、1時間程度のものを観た後に、自分で適当に問いを作って解きました。書いたらそれを講師の先生に送り、10分間の授業を毎日していただいていました。10分は短い時間のように思われますが、要点だけをまとめて的確に指摘してくださるので、むしろ理解しやすいと感じました。また、一時突破者向けにグループディスカッション対策講座も都内で開講され、非常にいい練習になりました。
受験日当日の模擬講義は、とにかく難しい!という印象でした。ですが、大抵そういう場合は周囲の学生もそう思っているので心配しない方がいいです。また、グループディスカッションは練習通りに出来たと感じました。
短い時間で準備した受験でしたが、こういう入試で大切なことは主に二つあると感じました①自分がやってきたことを理解し、今後何がしたいのかを明確にすること②周囲の人の力、です。特に①に当たる、自分の意思は非常に重要です。「自分が何をしたいのか」、普段の生活でも常にそれを問うていれば、短期間の準備でもチャンスはあると思います。なぜなら、生活そのものが書類作成の準備みたいなものだからです。その上に小論文やディスカッションといった、能力を試される場があると思います。そして忘れてはいけないのが、②です。合格は一人では到底勝ち得ることができません。私は今回の入試を通して、周囲の様々な支えによって、自身の良さを引き出したり、能力を高めることができると感じました。私のためにお力添えくださった毎日学習会をはじめとする周囲の方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。
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