議論の整理
私の志望理由は、筑波大学人文・文化学群人文学類で西洋近世哲学と対話論を入口に、対話を通じて真理を探究する方法を現代の学びや意見対立に生かしたいからです。私の過去の経験として、読書会で同じ哲学的文章を読んでも、友人ごとに前提や重視する語が異なり、結論よりも問いの立て方を共有することの難しさを経験しました。檜垣 良成先生については、公式教員紹介で西洋近世哲学と対話論を専門分野として確認できます。人文学類で哲学、史学、考古学・民俗学、言語学などの基礎を幅広く学び、文献を精読して他者と問いを組み立てる力を身につけたいです。
問題発見
私が問題だと感じたのは、対話がしばしば賛成か反対かの表明にとどまり、概念の定義、根拠、推論の流れを互いに確認する作業が省かれてしまうことです。高校の探究発表でも、意見交換の時間に結論の違いばかりが目立ち、なぜその結論に至ったのかを丁寧に聞く姿勢が不足していました。その結果、相手を説得することが目的になり、文章や資料から問いを深める契機を逃してしまいました。この経験から、哲学を通じて対話そのものの条件を考えたいと思うようになりました。
論証
西洋近世哲学を学ぶ意義は、人間の理性、経験、認識、社会への問いが、歴史的文脈の中でどのように組み立てられてきたかを検討できる点にあります。さらに対話論の視点は、思想を一人の結論として読むのではなく、異なる立場がどのように応答し、概念を練り上げるかを考える手がかりになります。筑波大学で人文学の方法を学び、文献の言葉、時代背景、反対意見を分けて整理することで、現代の対立を感情論にせず、根拠に基づいて問い直す力を鍛えられると考えています。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいことは、哲学・倫理学の基礎、文献読解、論理的な文章作成を学び、西洋近世哲学の主要概念を当時の社会や思想史の流れと結びつけて理解したいです。演習やレポートでは、問い、根拠、方法、限界を明確にし、自分の解釈が資料に支えられているかを確認します。檜垣先生の専門分野である西洋近世哲学と対話論を手がかりに、他者と考える場を成立させる条件を研究したいです。将来像は、教育や地域の学習支援に関わり、異なる意見をもつ人が問いを共有できる対話の場を設計したいです。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、対話を重視するだけでは、意見を並べることと哲学的に検討することを混同する危険があります。文献の精読、概念の定義、歴史的背景の確認を怠れば、対話は印象の交換に戻ってしまいます。また、近世哲学を現代へ結びつける際には、時代差を無視して都合よく読むことを避けなければなりません。私は公開情報で確認できる専門分野を出発点に、資料と他者の言葉を丁寧に扱い、自分の問題意識を絶えず点検しながら学びたいです。
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