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千葉大学 文学部 人文学科 高橋 絵里香先生 ゼミ 志望理由書

議論の整理

私の志望理由は、千葉大学文学部人文学科で高橋 絵里香先生の公式ページに確認できる福祉人類学、老年人類学、医療人類学、フィンランド南西部の二言語地域における独居高齢者の生活と地域福祉、家族介護者支援制度の研究を手がかりに、老いとケアを制度だけでなく生活の現場から学びたいからである。高齢化が進む日本でも、一人で暮らすことと支えられることの両立は大きな課題である。

問題発見

過去の経験として、近所の一人暮らしの高齢者が、地域の見守りや家族の連絡に支えられながらも、自分の生活の決定を大切にしている姿を見た。支援は多いほどよいとは限らず、本人の自由や親密な領域に他者が入ることへの戸惑いもある。高校の探究では介護保険や地域包括ケアを調べたが、制度が家庭や地域の関係をどのように変えるのかを、具体的な生活の場から考える視点が不足していた。

論証

高橋先生の公式ページでは、福祉人類学、老年人類学、医療人類学を専門とし、フィンランド南西部の二言語地域で独居高齢者の生活と地域福祉の様態についてフィールドワークを行ってきたことが確認できる。最近はフィンランドの家族介護者支援制度の研究を開始し、財政的限界を抱える福祉国家において、家族介護者がケアの多元化を担う重要なアクターとして評価され、労働条件を保障する制度が整えられつつあることを、家庭という親密な領域に行政やNPOが介在する論理として読み替え、家族のあり方を再考しようとしていることが示されている。

解決策or結論or結果

入学後に学びたいことは、文化人類学、医療人類学、福祉人類学、老年人類学、フィールドワーク、北欧福祉、家族とケアの比較研究である。ゼミでは、独居高齢者、家族介護者、行政、NPOの関係を、制度の説明だけでなく生活の語りから捉えたい。近所で感じた支援と自立の緊張を、地域福祉と親密圏の研究へ発展させる。調査では、サービスを受け入れる理由だけでなく、断る理由、頼みにくさ、家族に期待される役割も記録したい。将来像は、福祉、行政、国際協力、調査研究の分野で、本人の生活感覚を尊重したケアの仕組みづくりに関わることだ。

解決策or結論or結果の吟味

この志望では、フィンランドの制度を日本へ単純に輸入できると考えないことが重要である。福祉国家の歴史、家族観、財政、地域組織、言語的背景が異なれば、同じ制度でも意味は変わる。一方で、比較を通じて、日本のケアを当然視している前提を問い直すことはできる。フィールドワークでは、支援を受ける人を弱者として固定せず、自立と依存が同時にある生活の複雑さを捉えたい。また、行政やNPOの支援が家庭に入る時、安心だけでなく監視や負担感も生じ得るため、制度を利用する人の語りを丁寧に聞く必要がある。高橋先生の研究内容を手がかりに、制度と生活を結びつけて考える人類学を学びたい。

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