議論の整理
私の志望理由は、千葉大学文学部人文学科で大隅 尚広先生の公式ページに確認できる個人差に関する心理学、認知神経科学、精神病理や逸脱行動に関連する認知と感情、サイコパシー特性、責任能力という法的概念への関心を手がかりに、人の行動を非難だけで終わらせず、認知や感情の仕組みから理解したいからである。社会的な問題行動には、個人、環境、制度が複雑に関わる。
問題発見
過去の経験として、ニュースで重大事件を扱う際、加害者を単純に異常な存在として語る言葉に違和感を持った。もちろん被害を軽視してはならないが、なぜ衝動的行動や共感性の低下が生じるのか、責任を問うとは何を前提にしているのかを考えなければ、再発防止や支援につながらない。高校の倫理と生物で心と脳を学ぶ中で、法と心理学を結ぶ視点に関心を持った。
論証
大隅先生の公式ページでは、個人差に関する心理学や認知神経科学を専門とし、精神病理や逸脱行動に関連する認知や感情の研究を行うことで、医療や司法などの領域への貢献を目指していることが確認できる。特に、道徳的社会化の問題を呈するサイコパシーというパーソナリティ障害に注目し、自己中心性、共感性の低下、衝動的行動などの特性の生物学的基盤や社会的背景の解明を検討していること、責任能力という法的概念にも関心を向けていることが示されている。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいことは、心理学、認知神経科学、精神病理、感情心理学、司法心理、責任能力、研究倫理、統計解析である。ゼミでは、衝動的行動や共感性の低下を、道徳的な評価だけでなく認知機能や感情反応の違いから考えたい。将来像は、司法、医療、福祉、教育、研究の分野で、被害者への配慮を前提にしながら、問題行動の背景を科学的に理解し、再発防止と社会復帰を支える仕組みに関わることだ。責任を問う議論でも、どの能力をどのように評価するのかを丁寧に考える姿勢を身につけたい。
解決策or結論or結果の吟味
この志望では、精神病理やサイコパシーを差別的に扱わないことが重要である。特性の生物学的基盤を研究することは、責任を免除するためでも、危険な人を決めつけるためでもない。一方で、社会的背景だけに原因を求めれば、認知や感情の個人差を見落とす。医療や司法に貢献する研究には、測定の妥当性、個人情報、ラベリングの影響への配慮が欠かせない。大隅先生の研究内容を手がかりに、人の行動を科学的に理解しつつ、倫理と制度の両面から慎重に考える力を養いたい。
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