議論の整理
私の志望理由は、千葉大学文学部人文学科で小谷 真吾先生の公式ページに確認できる、環境に対する人間集団の文化的適応を人類学的手法で研究する姿勢を手がかりに、人間が自然環境や資源利用の変化にどのように対応してきたのかを学びたいからである。パプアニューギニアをフィールドとした死亡率性差、バナナ栽培、ブタ飼養、商業的森林伐採の影響の研究は、生活と環境を切り離さずに考える視点を示している。
問題発見
過去の経験として、地域の里山保全活動に参加した際、森林は守るべき自然であると同時に、薪、農地、水源、観光資源として人々の生活と結びついていることを知った。保全を訴えるだけでは、そこに暮らす人の仕事や慣習を説明できない。私は、環境問題を数値や制度だけで捉えるのではなく、生活史や資源利用の実践から理解する必要があると感じた。
論証
小谷先生の公式ページでは、人口動態分析などの定量的分析とライフヒストリー分析などの記述的分析を統合して研究に用いることを目指していると確認できる。パプアニューギニアを中心に、死亡率性差、バナナ栽培、ブタ飼養、商業的森林伐採の影響を扱い、マレーシア、インドネシアでのフィールドワークも継続して比較研究を行っている。これは、人々の暮らしを統計と語りの両面から捉え、環境への適応を具体的に考える研究である。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいことは、文化人類学、生態人類学、フィールドワーク、人口動態分析、ライフヒストリー分析、東南アジア・オセアニア地域研究、資源利用論である。ゼミでは、森林伐採や農作物栽培が地域社会の生業、ジェンダー、世代関係にどのような影響を与えるかを研究したい。将来像は、国際協力、環境政策、地域調査、教育の分野で、外部から一方的に解決策を押しつけず、現地の生活と知識を踏まえて環境と暮らしを両立させる支援に関わることだ。
解決策or結論or結果の吟味
この志望では、環境保全を絶対的な善として語るだけでは不十分である。商業的森林伐採には破壊の側面がある一方で、現金収入や地域社会の選択とも関わる。定量的な人口や生産のデータだけでは生活の意味を見落とし、ライフヒストリーだけでは構造的な変化を捉えにくい。だからこそ、複数の方法を組み合わせ、誰にとって何が問題で、どの選択肢が持続可能なのかを慎重に考えたい。小谷先生の研究内容を手がかりに、環境への適応を人々の暮らしの内部から理解する力を身につけたい。
字数: 1021字



コメントを残す