議論の整理
私の志望理由は、千葉大学文学部人文学科で内山 直樹先生の公式ページに確認できる中国哲学・中国古典学、秦漢時代の学者の生態、習慣、学問の体系や制度、口授や著述の方法を手がかりに、思想を名言の集まりではなく、学問が作られ伝えられる具体的な環境から学びたいからである。古典は過去の文章であると同時に、知識を受け継ぐ制度の産物でもある。
問題発見
過去の経験として、漢文で諸子百家の文章を読む時、内容の要約だけでは、その言葉がどのような場で書かれ、誰に向けられ、どのように伝わったのかが見えにくいと感じた。同じ思想でも、書物の題名、作者名、序文、編纂の過程によって受け止められ方は変わる。高校の学習では、思想家ごとの主張を整理することが中心で、学問を支える制度や著述行為の意味を考える機会が少なかった。
論証
内山先生の公式ページでは、専門が中国哲学・中国古典学であり、中国の伝統学術の基礎が築かれた秦漢時代を中心に、学者の生態や習慣、学問の体系や制度、口授や著述の方法など、学的な営みを取り巻く具体的環境の解明を通して、学説史的な見方では捉えにくい学術の構造を把握しようとしていることが確認できる。特に古代中国における著述行為の意味について、序文、タイトル、作者名、増補や改作を手がかりに考えていることも示されている。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいことは、中国哲学、中国古典学、秦漢思想、文献学、漢文読解、学術制度史、著述文化である。ゼミでは、諸子百家や漢代の思想を、主張内容だけでなく、書物として成立し伝えられる過程から読みたい。漢文学習で抱いた疑問を、古代中国の知識生産と著述行為の研究へ発展させる。具体的には、序文や題名が読者にどのような権威を示し、増補や改作が学問の継承にどのように関わったのかを調べたい。将来像は、教育、文化財、出版、研究の分野で、古典を現代に紹介する際にも、資料の成立過程と伝承の条件を丁寧に説明できる人材になることだ。
解決策or結論or結果の吟味
この志望では、古典を現代の価値観に都合よく読み替えない慎重さが必要である。思想を分かりやすく説明することは大切だが、序文や題名、作者名、増補の問題を無視すれば、言葉が伝わった条件を見落とす。一方で、文献の細部だけに閉じると、思想が人々の生き方や制度に与えた意味を捉えにくい。写本や引用のされ方、学者の教育環境にも目を向ければ、思想が固定された教義ではなく、読み継がれる実践であることを理解できる。内山先生の研究内容を手がかりに、文献の具体性と思想の広がりを往復し、古典を根拠に即して読む姿勢を身につけたい。
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