議論の整理
私の志望理由は、千葉大学文学部人文学科で磯貝 真澄先生の公式ページに確認できる中央ユーラシアおよびロシアの近現代史、テュルク系ムスリム、ウラマーとイスラーム家族法の実践をめぐる研究を手がかりに、宗教、法、教育、帝国の関係を歴史的に学びたいからである。地域を国境だけで捉えず、ヴォルガ・ウラル地域、中央アジア、オスマン帝国のつながりから考えたい。複数の文化圏が交わる場を丁寧に見ることで、世界史の理解を深めたい。
問題発見
過去の経験として、世界史でロシア帝国やソ連を学んだ際、国家の制度や革命の流れは理解できても、その中で暮らすムスリム社会が法や教育、家族をどのように維持し変化させたのかはほとんど扱われなかった。ニュースでは宗教が対立の原因として単純化されることも多い。私は、信仰や法を固定的なものとせず、近代国家や社会変動の中でどのように実践されたのかを史料に基づいて学びたいと考えた。周辺と呼ばれがちな地域から歴史を見直す視点にも魅力を感じている。
論証
磯貝先生の公式ページでは、中央ユーラシアおよびロシアの近現代史を専門とし、特に十九世紀から一九三〇年代のロシアのヴォルガ中・下流域やウラル南麓のテュルク系ムスリムを研究対象としていることが確認できる。現在の主要な課題として、ロシアにおけるウラマーとイスラーム家族法の実践をめぐる諸問題が示され、中央アジアやオスマン帝国・トルコとのムスリム文化の相互影響にも関心を持つことが確認できる。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいことは、中央ユーラシア史、ロシア近現代史、イスラーム史、家族法、教育史、史料読解、外国語文献の読解である。ゼミでは、帝国や社会主義体制の中で、ムスリム知識層が法、教育、言論活動を通じて地域社会とどう関わったのかを研究したい。世界史で感じた空白を、地域と言語に即した歴史研究へ発展させる。将来像は、教育、国際理解、研究、文化交流の分野で、宗教と社会を単純化せず説明できる人材になることだ。
解決策or結論or結果の吟味
この志望では、イスラームやロシアを一つの固定したイメージで語らないことが重要である。同じムスリム社会でも、地域、時代、法制度、教育環境によって実践は異なる。一方で、個別地域に閉じるだけでは、中央アジアやオスマン帝国との相互影響を見落とす。史料の言語、書かれた立場、政治的文脈を確認しながら、法や信仰が生活の中でどのように使われたのかを考えたい。磯貝先生の研究内容を手がかりに、多層的なユーラシア史を学びたい。
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