議論の整理
私の志望理由は、慢性炎症や組織再生を細胞レベルで理解し、リハビリテーションを根拠ある医療として発展させる保健科学を学びたい。過去の経験として高校で自己免疫疾患について調べた際、症状を抑える治療だけでなく、炎症が長引く仕組みや組織が回復する過程を分子から考える必要を感じた。北海道大学医学部保健学科で、千見寺貴子先生の研究内容に基づき、病態細胞生物学、再生医学、リハビリテーション学を学びたい。
問題発見
私が問題だと考えるのは、慢性炎症性疾患や糖尿病、うつ病などが生活や社会参加を長く制限する一方で、リハビリテーションが細胞や分子の変化としてどのように作用するのかが十分に説明されにくい点である。高校の探究では炎症の一般的な仕組みをまとめたが、細胞老化、間葉系間質細胞、組織再生と機能回復の関係までは扱えなかった。
論証
千見寺先生は、細胞老化システムを基盤とした慢性炎症病態メカニズムと治療法の探索、細胞分子レベルで作用する組織再生リハビリテーション、慢性炎症に対する間葉系間質治療法の開発に取り組んでいる。自己免疫疾患、うつ病、糖尿病などの慢性炎症を、分子細胞生物学的手法とリハビリテーションの視点から結び直す研究に強く惹かれる。
解決策or結論or結果
入学後に学びたいこととして、解剖学、生理学、細胞生物学、免疫学、リハビリテーション科学、研究倫理を基礎から学び、卒業研究では細胞老化や慢性炎症が機能回復に与える影響を扱うテーマに取り組みたい。高校での疾患理解を、実験データの読み方、モデルの限界、臨床での評価指標まで含めた学びへ発展させる。将来像として、作業療法やリハビリテーションの現場で、患者の生活機能を支えながら、細胞レベルの根拠も説明できる専門職を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、基礎研究で示された細胞変化が、そのまま患者の機能改善を保証するわけではない。疾患の種類、年齢、生活環境、運動負荷、薬物治療との相互作用を慎重に見なければならない。再生医療や細胞治療にも安全性、倫理、費用の課題がある。千見寺先生の研究内容に基づき、分子の知見を過信せず、患者の生活に戻して吟味できるリハビリテーション科学を学びたい。さらに、患者の語りから生活上の目標を把握し、実験で得た知見を運動、作業、地域復帰の支援へ翻訳する過程を重視したい。学部での演習では、文献を読み比べ、測定結果と生活場面の観察を往復して考える力を鍛えたい。
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