ここでは、大妻女子大学短期大学部家政科食物栄養専攻の2023年度社会人入試小論文について、伝統的な和食文化を次世代へ継承する食育を述べる解答例を示します。
【小論文】
【解説】
■ 設問文
伝統的な和食文化を次世代に継承するための食育について、自分の考えを400字以上600字以内で述べる設問である。
■ 設問条件の判定
伝統的な和食文化を次世代に継承するための食育について、自分の考えを400字以上600字以内で述べる設問である。
■ 解答プロセス
STEP1 議論の整理:和食文化、食と環境の調和、農林水産業とのつながり、グローバル化による変化を整理する。
STEP2 問題発見:和食文化が知識としては語られても、家庭や地域で実践されにくくなっている点を問題にする。
STEP3 論証:調理体験、栄養バランス、生産者との接点を通じて継承の必要性を示す。
STEP4 解決策・結論:学校、給食、地域行事、農漁業体験を結びつける食育を提案する。
STEP5 吟味:和食の保護だけでなく、持続可能な食を支える食育として論じられているか確認する。
【解答例】
伝統的な和食文化を次世代に継承する食育では、和食を「昔の料理」として教えるだけでなく、日常生活の中で作り、選び、味わう経験につなげることが重要である。和食の特色は、米を中心に、魚、野菜、豆類、海藻を組み合わせ、季節感や地域の食材を大切にする点にある。しかし、外食や加工食品の利用が増え、家庭でだしを取る経験や行事食を作る機会は減っている。そこで第一に、学校や地域で、だし、みそ汁、旬の野菜料理などを実際に調理する学習を行うべきである。作り方だけでなく、なぜその食材が地域で使われてきたのか、農林水産業や自然環境とどう結びつくのかも学ぶ必要がある。第二に、和食を栄養バランスの面から捉えることも大切である。主食、主菜、副菜をそろえる考え方は、現代の健康づくりにも役立つ。第三に、家庭だけに継承を任せず、給食、地域行事、農漁業体験を結びつける。子どもが生産者の苦労や食材の旬を知れば、食べ物を大切にする意識も育つ。さらに、若い世代が弁当、動画、地域メニューの開発などで和食を発信する機会を作れば、受け身の学習に終わらない。減塩や時短調理など現代の課題に合わせた工夫も必要である。和食文化の継承は、形を守ることだけではない。環境に配慮しながら、現代の生活に合う形で食卓に取り入れ続けることが、持続可能な食を支える食育である。
字数カウント:559字
【小論文以外】
該当する小論文以外の設問はありません。
出典:大妻女子大学 短期大学部家政科食物栄養専攻 社会人入試 2023年 小論文 公式PDFをもとに作成。


