ここでは、大妻女子大学人間共生学部共生デザイン学科の2026年度学校推薦型選抜・公募制小論文について、多様性を踏まえて共に暮らす社会の工夫を述べる解答例を示します。
【小論文】
【解説】
■ 設問文
年齢・性別・文化・考え方などの多様性を踏まえ、共に暮らす社会のための工夫や大切にしたいことを600字程度で述べる設問である。
■ 設問条件の判定
年齢・性別・文化・考え方などの多様性を踏まえ、共に暮らす社会のための工夫や大切にしたいことを600字程度で述べる設問である。
■ 解答プロセス
STEP1 議論の整理:多様性を属性の列挙で終わらせず、生活上の参加しにくさとして整理する。
STEP2 問題発見:違いがある人同士が同じ場にいても、設計が不十分なら排除が生じることを問題として設定する。
STEP3 論証:地域の防災訓練を例に、情報、時間、移動、意見表明の障壁を示す。
STEP4 解決策・結論:やさしい日本語、複数時間帯、経路確認、役割づくりなどの工夫を提案する。
STEP5 吟味:多様性の尊重と、差別や安全侵害への対応を両立できているか確認する。
【解答例】
多様性のある社会を実現するには、違いを単に認めるだけでは不十分であり、生活上の不利益を減らす具体的な設計が必要である。性別、年齢、障害、国籍、宗教、家庭環境の違いは、本人の努力では変えにくい条件であるにもかかわらず、学校、職場、行政手続きの中で不利に働くことがある。したがって、共生とは、多数派が少数派に配慮する美談ではなく、誰もが参加できる制度を作る課題である。たとえば、情報をやさしい日本語や多言語で示すこと、建物や交通を利用しやすくすること、相談窓口を一か所に集約することは、特定の人だけでなく多くの人に利益をもたらす。ただし、すべての要望を同時に満たすことは難しい。だからこそ、当事者の声を聞き、優先順位と費用負担を公開して調整する姿勢が求められる。私は、共生を個人の優しさに任せず、デザインの問題として考えるべきだと思う。困りごとが起きてから特別対応をするのではなく、最初から多様な利用者を想定すれば、排除される人を減らせるからである。また、共生の設計は一度作れば完成するものではない。利用者の声を集め、実際に使いにくい点を検証し、改善を続ける過程が必要である。その積み重ねが、違いを負担ではなく社会を豊かにする条件へ変える。小さな改善を制度に戻す循環が不可欠である。その姿勢が重要だ。
字数カウント:548字
【小論文以外】
該当する小論文以外の設問はありません。
出典:大妻女子大学 人間共生学部共生デザイン学科 学校推薦型選抜・公募制 2026年 小論文 公式PDFをもとに作成。


