ここでは、大妻女子大学家政学部被服学科の2022年度社会人入試小論文について、衣服による危害の事例と衣替え・長期保管の注意点を述べる解答例を示します。
【小論文】
【解説】
■ 設問文
問1は衣服自体が身体に危害を及ぼす事例を二つ挙げ、原因と対策を300字以上400字以内で述べる設問である。問2は衣替えと長期保管・収納の注意点を、理由とともに400字以上600字以内で述べる設問である。
■ 設問条件の判定
問1は衣服自体が身体に危害を及ぼす事例を二つ挙げ、原因と対策を300字以上400字以内で述べる設問である。問2は衣替えと長期保管・収納の注意点を、理由とともに400字以上600字以内で述べる設問である。
■ 解答プロセス
STEP1 議論の整理:問1では事故・皮膚障害、問2では汚れ・湿気・虫害・型崩れを整理する。
STEP2 問題発見:衣服は保護する道具である一方、設計、素材、手入れを誤ると危害や劣化を招く点を問題にする。
STEP3 論証:事例ごとに原因と対策を対応させ、保管では素材別の理由を示す。
STEP4 解決策・結論:安全な衣服選択、洗濯、乾燥、防虫、収納方法を具体的に提示する。
STEP5 吟味:問1の二事例、問2の理由づけ、指定字数の下限・上限を満たしているか確認する。
【解答例】
問1
第一の事例は、衣服のひもや飾りが遊具、ドア、自転車などに引っかかり、転倒や首の圧迫につながる場合である。原因は、デザイン性を優先し、着用場面での動きや周囲の環境を十分に考えていないことにある。対策として、子ども服や運動時の衣服では長いひもを避け、面ファスナーや短い留め具を用い、購入時にも安全基準を確認する必要がある。第二の事例は、肌に合わない繊維、染料、洗剤の残留により、かゆみやかぶれが生じる場合である。原因は、皮膚への刺激、汗や摩擦、洗濯不足である。対策として、肌に触れる衣服は吸湿性の高い素材を選び、新品は洗ってから着用し、洗剤を十分すすぐことが大切である。乳幼児、高齢者、敏感肌の人では、縫い目やタグの刺激にも注意し、違和感が出たら着用を中止する。衣服の安全性は、見た目だけでなく、使用場面と着用者の身体特性に合わせて判断すべきである。
字数カウント:373字
問2
衣替えと長期保管でまず重要なのは、収納前に汚れを落として完全に乾燥させることである。汗、皮脂、食べこぼしが残ったまま保管すると、黄ばみ、臭い、虫害、カビの原因になる。一度着ただけで目立つ汚れがなくても、襟や袖口には皮脂が付着しているため、洗濯またはクリーニングを行ってから収納すべきである。次に、素材に応じた保管方法を選ぶ必要がある。ウールや絹は虫害を受けやすいため、防虫剤を用い、密閉しすぎず、湿気を避ける。ニットはハンガーに掛けると伸びやすいので、畳んで保管する。一方、コートやジャケットは形崩れを防ぐため、厚みのあるハンガーを使うとよい。また、防虫剤は種類を混ぜると衣服を傷めることがあるため、説明を確認して使う。収納場所は直射日光と高温多湿を避け、時々換気することが望ましい。衣替えは単に季節の服を入れ替える作業ではなく、衣服の状態を点検し、必要な修理や処分を考える機会でもある。ボタンの緩み、ほつれ、虫食い、サイズの変化を確認し、次の季節にすぐ着られる状態に整えておく。収納量を詰め込みすぎるとしわや型崩れが生じ、空気も通りにくくなるため、余裕を持たせることも大切である。記録を残すことも有効である。適切な手入れと保管は、衣服を長く使うことにつながり、資源の無駄を減らす点でも重要である。
字数カウント:549字
【小論文以外】
該当する小論文以外の設問はありません。
出典:大妻女子大学 家政学部被服学科 社会人入試 2022年 小論文 公式PDFをもとに作成。


