結論
私が考える「遊びの特徴」とは、ジェットコースターやコインゲームといったその遊びによる生産性がない遊びである。
根拠
カイヨワは「いかなる富も、いかなる作品も生み出さない」ことが遊びの特徴だと述べている。労働や芸術を行う際に楽しさややりがいといった感情が付随することはありつつも、その本質は富を生むこと、芸術作品を作ることという「生産」を目的に行っている。
具体例
ジェットコースターはモーターで高い位置まで上がり一気に駆け下るという、モーターのエネルギーを位置エネルギーとスピードに変換しただけのまるで生産性のない行為である。しかし、何の生産性もなく乗り物に振り回されてただ楽しめばいいだけのジェットコースターは、そのスピードによるものだけではない解放感を味合わせてくれるのである。これと同様に生産性のない遊びとして、デパートやショッピングモールに設置されているようなコインゲームコーナーも挙げられる。ジェットコースターと違って多少頭を使う必要があるが、どれだけゲームで勝ってコインを大量に得たとしても、コインを現金や品物に交換することはできない。それでも、与えられたゲームのルールに則ってコインを増やしたいという欲求が湧き、それを存分に発揮できるのがコインゲームの楽しさである。日々生産性を上げることを求められている社会人にとっては、これらの生産性のない遊びが魅力的に映るのだ。(581字)
結論
医療のおけるAIの導入は医師の仕事量の低下に繋がるが、これは医師が患者さん自身により集中できるようになる良いきっかけになると考えている。
根拠
医師の過重労働の是正が盛んに訴えられている昨今、患者さんに対面しないような検査のオーダー、入院の手続きといった作業の負担をAIの導入によって減らすことができれば、医師の労働環境は改善するであろうし、その結果医師が患者さんのお話を聞く時間が増えるであろう。AIには作業はできても、患者さんの話に傾聴しそれを治療に活かすことは限所では不可能である。今後AIが台頭してきた際に人間の医師が活躍する場は病の治療そのものだけでなく、患者さんとの関係性の構築における治療のプロセスである。
具体例
例えば、医師が患者さんの病状を入力すれば、AIが考え得る疾患を挙げ、それを鑑別するために必要な検査をオーダーし、入院の有無を判断してくれるとすれば、医師の作業量は格段に減るであろう。それを「AIに仕事をとられた」と嘆くのではなく、人間の医師しかできない仕事である患者さんとの対話に時間を割けると認識することが必要だ。患者さんが医師に求めているのは治療そのものだけではなく、不安を聞いてほしい、相談に乗って欲しいといった治療から回復に向かう経緯に寄り添ってくれることだからだ。AIに業務の一部を担ってもらい、医師は患者さんに集中する、これが私の考える共存の形である。(583字)
コメントを残す