(08kangosho)
■設問
問題1
このような場合、
2つの文章に共通する著者の観察の特色を明らかにするために、5STEPの議論の整理の「共通の前提」「それぞれの相違点」の応用型を使うと良い。
問題2
これは、5STEPのうち、議論の整理、結果、結果の吟味に特化して説くべき問題
議論の整理→ 著者の観察眼の特徴
結果→ 観察眼には教養や知識を持っていることが重要
結果の吟味→ 高い知的好奇心が重要
■解答
問題1
どちらの文章にも共通する著者の観察の特徴は、効率的であるという点である。例えば、著者は渡航前に書籍上で知ることができる一通りのことは事前に調べていた。また、書籍でも調べられる理学上のことよりは、その文化では当然とされるため書籍にも載せない内容に疑問を持ち、表面上の理解にとどまらない深い観察をしているという特徴がある。たとえば、「はじめてアメリカに渡る」の中で、最先端の技術よりも、浜辺に落ちている鉄の多さや、物価の高さ、偉人に対する市民の反応に着目して観察している。また、「ヨーロッパ各国へ行く」の中でも、医療や郵便法、徴兵令、選挙法などの社会上の仕組みや、政党の争いなどをよく観察しており、「胸に落ちる」ところまで理解しようと努めている。(321文字)
問題2
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議論の整理→ 著者の観察眼の特徴
著者には、効率的であり、表面上ではない理解にとどまらない深い観察を行っている特徴がある。
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結果→ 観察眼には教養や知識を持っていることが重要
は、著者のような観察眼を身に着けるには、まず教養や知識を持っていることは重要だと考える。なぜならば、他国の文化や社会上政治上の仕組みをよく見て理解し、自国の人間に伝えるには、自国との「違い」に気付くこと重要になる。その点では、まず自国について幅広い知識がなければ、見るべきポイントに気が付いたり、比較検討することは難しいと考える。著者も、渡航前あるいは渡航後にに書籍上で調べながら、事前に知識準備を行ったり、体験したことを知識と結びつけるような確認作業を行っている。もし、このような作業をしなかったら、新しい技術にただ驚き、受動的な観察に終始していたかもしれない。
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結果の吟味→ 高い知的好奇心が重要
また教養があっても、このようなわずかな不思議に鋭く気が付き、理解を深めていくことはなかなかできるものではない。このことから、私は教養に加えて、知的好奇心が高いことが重要だと考える。もし、好奇心がなければそこに鉄が転がっていても、驚きもしなければゴミにしか見えず、なぜ鉄が多いのかなど気にも留めないことだろう。さらに、表面的な理解でとどまることなく、入りこんだ事柄を明らかにし、自分が理解するまで調べるということには、ある意味で面倒なことである。このような意味でも、面倒さに負けないだけの知的好奇心が高い必要があると考える。
著者には、効率的であり、表面上ではない理解にとどまらない深い観察を行っている特徴がある。私は、著者のような観察眼を身に着けるには、まず教養や知識を持っていることは重要だと考える。なぜならば、他国の文化や社会上政治上の仕組みをよく見て理解し、自国の人間に伝えるには、自国との「違い」に気付くこと重要になる。その点では、まず自国について幅広い知識がなければ、見るべきポイントに気が付いたり、比較検討することは難しいと考える。著者も、渡航前あるいは渡航後にに書籍上で調べながら、事前に知識準備を行ったり、体験したことを知識と結びつけるような確認作業を行っている。もし、このような作業をしなかったら、新しい技術にただ驚き、受動的な観察に終始していたかもしれない。
また教養があっても、このようなわずかな不思議に鋭く気が付き、理解を深めていくことはなかなかできるものではない。このことから、私は教養に加えて、知的好奇心が高いことが重要だと考える。もし、好奇心がなければそこに鉄が転がっていても、驚きもしなければゴミにしか見えず、なぜ鉄が多いのかなど気にも留めないことだろう。さらに、表面的な理解でとどまることなく、入りこんだ事柄を明らかにし、自分が理解するまで調べるということには、ある意味で面倒なことである。このような意味でも、面倒さに負けないだけの知的好奇心が高い必要があると考える。(588文字)
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