(09kangosho)
■設問
問題1
これは、5STEPを使って解くべき問題。
議論の整理→
問題発見→
論証→
結果→
結果の吟味
問題2
これは、5STEPを使って解くべき問題。
- 議論の整理→ 相手の気持ちを理解することの重要性
- 問題発見→ 介護や医療では相手の気持ちを理解することが重要で難しい
- 論証→ 自分の考えを相手に押し付けてしまう傾向がある
- 解決策or結論→ 同じような体験をすることで気持ちを理解する手がかりになる
- 解決策or結論の吟味→ 同じ体験をすることよりも、理解しようとする姿勢が重要
■解答
問題1
議論の整理→ 自戒の辞書的な意味
自戒とは、辞書的な意味としては、自分で自分をいましめるという意味である。
問題発見→ タイトルを「自戒」とした理由
ここでは、なぜ著者はこの文章のタイトルを「自戒」としたのかについて述べる。
論証→ 仕切られる側の気持ちに気づく体験
著者の家では、飼い犬が入れるエリアが決められており、ドア閉めて作業をすると犬が悲痛な声で吠える。それは、規則なので仕方がないと思っていた。しかし、ある時著者が飛行機のエコノミー・クラスに座っていた時に、ファースト・クラスとの間にカーテンが引かれ、厳重に区切られるという体験をしたことで、仕切られる側の気持ちを味わい、閉めだされる犬の気持ちにも思い当たった。
結果→ 目線の位置が変わることで体験することも変わる
つまり、著者は目線の位置が変わることで、体験することも変わるという実体験を通して、文章を書くときには目線の位置に十分気をつけなければならないという気持ちになったということである。
結果の吟味→ 自分の目線から見た価値観やものの考え方が無意識に作用している
一方で、著者の息子は、犬の世界を体験するという時に、自分の目線を犬の位置まで持ってきているということを自ら着想して行っていた。このことから、いくら相手の立場で考えていると思っていても、自分の目線から見た価値観やものの考え方が無意識に作用していることがあるということに注意をしなくてはならないと自分を戒めたと考える。
自戒とは、辞書的な意味としては、自分で自分をいましめるという意味である。ここでは、なぜ著者はこの文章のタイトルを「自戒」としたのかについて述べる。著者の家では、飼い犬が入れるエリアが決められており、ドア閉めて作業をすると犬が悲痛な声で吠える。それは、規則なので仕方がないと思っていた。しかし、ある時著者が飛行機のエコノミー・クラスに座っていた時に、ファースト・クラスとの間にカーテンが引かれ、厳重に区切られるという体験をしたことで、仕切られる側の気持ちを味わい、閉めだされる犬の気持ちにも思い当たった。
つまり、著者は目線の位置が変わることで、体験することも変わるという実体験を通して、文章を書くときには目線の位置に十分気をつけなければならないという気持ちになったということである。一方で、著者の息子は、犬の世界を体験するという時に、自分の目線を犬の位置まで持ってきているということを自ら着想して行っていた。このことから、いくら相手の立場で考えていると思っていても、自分の目線から見た価値観やものの考え方が無意識に作用していることがあるということに注意をしなくてはならないと自分を戒めたと考える。(497文字)
問題2
これは、5STEPを使って解くべき問題。
-
議論の整理→ 相手の気持ちを理解することの重要性
著者は、実際に自分が相手の立場と似たような体験をすることで、相手の気持ちを理解し、また相手の気持ちを理解することの重要性に気が付くことができた。
-
問題発見→ 介護や医療では相手の気持ちを理解することが重要で難しい
このような観点は、とりわけ、介護や医療など人を対象とする仕事では、相手の気持ちを理解することが重要であるので、十分に活かせるだろう。
-
論証→ 自分の考えを相手に押し付けてしまう傾向がある
たとえば、若い人はなかなか高齢者の強い遠慮の気持ちを理解することが難しいし、看護師としては禁止されているのに飲酒する人は許しがたいだろう。このように、自分は患者を世話する立場という視点から抜けられないと、相手の気持ちを考えることなく、自分の考えを相手に押し付けてしまう場合がある。
-
解決策or結論→ 同じような体験をすることで気持ちを理解する手がかりになる
このような場合、著者のように、相手と同じような体験をすることで、その人の気持ちを理解する手掛かりになることがある。例えば、若者が高齢者の気持ちを知るために、敢えて見えにくいメガネをかけ、身体に重りをつけて高齢者の体験をすることは有効である。
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解決策or結論の吟味→ 同じ体験をすることよりも、理解しようとする姿勢が重要
しかし、同じ体験をしたからといって、同じ気持ちや考えになるとは限らない。驕ることなく、相手の気持ちをできるだけ理解しようという姿勢と視線の位置を大事したいものである。
著者は、実際に自分が相手の立場と似たような体験をすることで、相手の気持ちを理解し、また相手の気持ちを理解することの重要性に気が付くことができた。このような観点は、とりわけ、介護や医療など人を対象とする仕事では、相手の気持ちを理解することが重要であるので、十分に活かせるだろう。たとえば、若い人はなかなか高齢者の強い遠慮の気持ちを理解することが難しいし、看護師としては禁止されているのに飲酒する人は許しがたいだろう。このように、自分は患者を世話する立場という視点から抜けられないと、相手の気持ちを考えることなく、自分の考えを相手に押し付けてしまう場合がある。
このような場合、著者のように、相手と同じような体験をすることで、その人の気持ちを理解する手掛かりになることがある。例えば、若者が高齢者の気持ちを知るために、敢えて見えにくいメガネをかけ、身体に重りをつけて高齢者の体験をすることは有効である。しかし、同じ体験をしたからといって、同じ気持ちや考えになるとは限らない。驕ることなく、相手の気持ちをできるだけ理解しようという姿勢と視線の位置を大事したいものである。(481文字)
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