慶應義塾大学 経済学部 小論文 1980年 解説

慶應義塾大学 経済学部 1980年度 小論文模範解答

議論の整理……

 南北問題とは、南半球の国々と比較して北半球の国々が総じて豊かさを享受しているという問題である。また、世界の主要工業地域もほとんどすべて北半球に属していると言って良い。南半球はただただ天然資源の拠出元や、農作物の大量生産拠点として使われてきた。

問題発見……

 こうした違いをもちらした原因について、ここでは考えていきたい。

論証……

 まず、第一に考えられるのが天然資源の有無である。南半球の国々天然資源が元々豊富に存在する国であれば、それほど真摯に働かなくとも生きるための糧は十分に確保される。一方、北半球の国々のように総じて定年資源に枯渇している傾向があると、その分だけ新しい付加価値を産まなければ国際競争に勝てないため、技術開発競争が加速する。また、付随的に要因としては部屋の温度の違いなども大きな影響を及ぼすのではないかと考えられる。たとえば、シンガポールでは官舎にクーラーを導入してから後作業が効率化したというと、日本でも沖縄については学力・勉強時間ともに最低レベルで、主だった工業生産もなされていない現実がある。

解決策or結論……

 こうした事実を顧みると、南北問題の解決にはまず、現地住民が強い向上心を持って仕事に当たることが望ましい先進を植えこむことは困難を極める。また、発展途上国の開発に際して起こりがちな不正会計の問題なども、国際機関の監視のもとでしっかり是正していくべきでうろ・

解決策or結論の吟味……

 だが、過去の植民地支配で犠牲になった国の多くが南半球であったことから、南半球の住民はいまだ隷属精神が強く、こうした向上心は望むべくもない。また、南半球のいくつかの国は、よく似た後進国であったロシアの革命の影響で、社会主義国陣営の植民地となっており、こうした国々に資本主義の精神を植えこむことは困難を極める。

 南北問題とは、南半球の国々と比較して北半球の国々が総じて豊かさを享受しているという問題である。また、世界の主要工業地域もほとんどすべて北半球に属していると言って良い。南半球はただただ天然資源の拠出元や、農作物の大量生産拠点として使われてきた。…

 

 

 こうした違いをもちらした原因について、ここでは考えていきたい。

 まず、第一に考えられるのが天然資源の有無である。南半球の国々天然資源が元々豊富に存在する国であれば、それほど真摯に働かなくとも生きるための糧は十分に確保される。一方、北半球の国々のように総じて定年資源に枯渇している傾向があると、その分だけ新しい付加価値を産まなければ国際競争に勝てないため、技術開発競争が加速する。また、付随的に要因としては部屋の温度の違いなども大きな影響を及ぼすのではないかと考えられる。たとえば、シンガポールでは官舎にクーラーを導入してから後作業が効率化したというと、日本でも沖縄については学力・勉強時間ともに最低レベルで、主だった工業生産もなされていない現実がある。

 こうした事実を顧みると、南北問題の解決にはまず、現地住民が強い向上心を持って仕事に当たることが望ましい先進を植えこむことは困難を極める。また、発展途上国の開発に際して起こりがちな不正会計の問題なども、国際機関の監視のもとでしっかり是正していくべきでうろ・

 だが、過去の植民地支配で犠牲になった国の多くが南半球であったことから、南半球の住民はいまだ隷属精神が強く、こうした向上心は望むべくもない。また、南半球のいくつかの国は、よく似た後進国であったロシアの革命の影響で、社会主義国陣営の植民地となっており、こうした国々に資本主義の精神を植えこむことは困難を極める。

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