慶應義塾大学 文学部 2018年 小論文 過去問 解説 

■ 問題

問1 この文章を300字以上360字以内で要約しなさい。

問2 「自由」について、この文章をふまえて、あなたの考えを320字以上400字以内で述べなさい。

■ 構成

問1

 権力と暴力それぞれについて、共通している点と相違している点をまとめる。

共通点→ 権力と暴力の再検討

ここでは、「権力」と「暴力」という概念について考えることで、人間が自発的に進んで行為することと、非自発的にやむを得ず行為させられることの区別という原理的な問題について考えることができる。

相違点→ 権力と暴力の違い

ここで、「暴力」とは行使される側から行為する自由を奪うものであり、能動的な加害者と受動的な被害者の対立として理解できる。一方で、権力の場合、それが行使される側に行為する自由がある程度存在するものの、それを行使する権力の側によって行為のあり方が規定されているともいえる。このことは、権力を行使される側の行う同じ行為が能動的とも受動的とも捉えられることにつながる。

結論→ 権力のもたらす両義的な状況

このような両義的な状況は、能動性と受動性という枠組みから離れ、ある行為をするように相手を仕向けるという能動性と、その範囲内で自発的に行為するという中動性という区分を立てることで説明できる。

問2

 「自由」とはなにか、について5STEPで論考する。

議論の整理→ 権力の定義

課題文にあるように、国家や警察に限らず、権力は人間関係があると必ず存在するといえる。このことから、我々にとって、自由に行っているように思えるあらゆる選択は、何かしらの権力によって方向づけられており完全に自由だとはいえない。

問題の発見→ 自由になるためにはどうすればよいか

ここで、自由になるためには、こうした方向付けを批判すれば足りるのかが問題となる。

原因の分析→ 方向付けの批判と自由な決定の範囲の拡張

ここでは、こうした方向付けを批判して、自由を追求することは、またあらたな規範を生み、結局の所それがあらたな権力を生み出し我々を方向づけることになる。

結果→ 逆説的に自由を成約

このように自由を追求することが、逆説的に自由を制限することもありうるのだ。

結果の吟味→ 制限されない自由は新たな自由の制限となりうる

このことから、制限されない自由は新たな自由の制限になりうることを自由分自覚した上で、我々は何にも制限されない自由の持つ危険性について常に留意しなければならない。

■ 答案例

問1

ここでは、「権力」と「暴力」という概念について考えることで、人間が自発的に進んで行為することと、非自発的にやむを得ず行為させられることの区別という原理的な問題について考えることができる。
ここで、「暴力」とは行使される側から行為する自由を奪うものであり、能動的な加害者と受動的な被害者の対立として理解できる。一方で、権力の場合、それが行使される側に行為する自由がある程度存在するものの、それを行使する権力の側によって行為のあり方が規定されているともいえる。このことは、権力を行使される側の行う同じ行為が能動的とも受動的とも捉えられることにつながる。
このような両義的な状況は、能動性と受動性という枠組みから離れ、ある行為をするように相手を仕向けるという能動性と、その範囲内で自発的に行為するという中動性という区分を立てることで説明できる。(370字)

問2

課題文にあるように、国家や警察に限らず、権力は人間関係があると必ず存在するといえる。このことから、我々にとって、自由に行っているように思えるあらゆる選択は、何かしらの権力によって方向づけられており完全に自由だとはいえない。
ここで、自由になるためには、こうした方向付けを批判すれば足りるのかが問題となる。
ここでは、こうした方向付けを批判して、自由を追求することは、またあらたな規範を生み、結局の所それがあらたな権力を生み出し我々を方向づけることになる。
このように自由を追求することが、逆説的に自由を制限することもありうるのだ。
このことから、制限されない自由は新たな自由の制限になりうることを自由分自覚した上で、我々は何にも制限されない自由の持つ危険性について常に留意しなければならない。(347字)

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第6章 モチベーションについて考えよう
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