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設問
以下の文章から読み取ることができる範囲でのドイツの大学入学資格試験と、あなたが体験している範囲での日本の大学の入学試験について、比較しなさい。(600字以内)
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答案構成
設問においてはドイツと日本の大学入学試験の比較をするよう求められている。このような場合、まずは総論・結論として日独の大学入学試験の相違ついて抽象的な説明を述べ、次にその根拠として入学試験で求められる能力の両国における違いについて述べる。そして最後に、自らの体験を交えつつ根拠に対する具体例を述べる。この問題は、日独を比較する問題であり両者の善し悪しについて自らの考えを述べる問題ではない。そのため、両者の違いについて的確に問題文を要約しつつ自身の体験を述べると良い。
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答案例
総論
ドイツと日本の大学の入学試験は大きく異なっていて、試験において長い時間をかけてじっくり考えさせるドイツに対して、日本では比較的短い時間の中で的確に結論を選択させる。
根拠
この背景として、ドイツと日本それぞれが大学入学試験で求める能力が異なることが挙げられる。まず、ドイツでは与えられた問題に対し長い時間の中で論理的に考え抜き、さらに問題の求める様々な議論の形に応じた立論をしたうえで論述する能力が求められる。一方で日本では、短い時間の中で結論を的確に導き出し、選択肢の中から選ぶ能力が求められる。
具体例
例えば、ドイツの大学入学試験では、受験生がもつ知識そのものよりも、そこから因果関係をきちんと把握し、事例を比較し、抽象化したうえで自らの考えとして結論を述べる問題が多い。さらには、客観的比較、自身の考えの論理的記述など様々な論理の組み立て方をきちんと自ら判断して論述させるような質問になっている。そしてこれらの作業を数時間にわたる長時間のなかで行う。一方で日本では、1時間程度の短い時間の中で、正確な事実や因果関係を選択肢の中から選び出して次々と処理する方式の入学試験が多い。また、国語では筆者の意図を読み取り、要約する問題も多い。これは受験生本人の考えや論理的な思考力を要求するドイツと違って、知識量や他人の考えを正しく読み取る力を試している。
ドイツと日本の大学の入学試験は大きく異なっていて、試験において長い時間をかけてじっくり考えさせるドイツに対して、日本では比較的短い時間の中で的確に結論を選択させる。
この背景として、ドイツと日本それぞれが大学入学試験で求める能力が異なることが挙げられる。まず、ドイツでは与えられた問題に対し長い時間の中で論理的に考え抜き、さらに問題の求める様々な議論の形に応じた立論をしたうえで論述する能力が求められる。次に、日本では、短い時間の中で結論を的確に導き出し、選択肢の中から選ぶ能力が求められる。
例えば、ドイツの大学入学試験では、受験生がもつ知識そのものよりも、そこから因果関係をきちんと把握し、事例を比較し、抽象化したうえで自らの考えとして結論を述べる問題が多い。さらには、客観的比較、自身の考えの論理的記述など様々な論理の組み立て方をきちんと自ら判断して論述させるような質問になっている。そしてこれらの作業を数時間にわたる長時間のなかで行う。一方で日本では、1時間程度の短い時間の中で、正確な事実や因果関係を選択肢の中から選び出して次々と処理する方式の入学試験が多い。また、国語では筆者の意図を読み取り、要約する問題も多い。これは受験生本人の考えや論理的な思考力を要求するドイツと違って、知識量や他人の考えを正しく読み取る力を試している。(568字)
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