(v9f113001m0)
■設問
問題【1】と【2】に分かれている。
問題【1】
このような場合、
5STEPの議論の整理の「共通の前提」「重要な定性的・定量的比較」の応用型を使うと良い。
問題【2】
これは、5STEPを使って解くべき問題。
議論の整理
問題発見と論証
解決策or結論と解決策or結論の吟味に該当する。
議論の整理→どの国にも共通した傾向が見られる
問題発見→青年は壮年の2倍以上失業しやすい
論証→青年に非正規雇用が多いから景気が悪いと失業しやすいのではないか
解決策or結論→GDP成長率と失業率および就業形態の違いの関連性を調べる
解決策or結論の吟味→青年と壮年の就業形態割合を示すデータが必要
■解答
問題【1】
国内総生産(GDP)は増加傾向にあるが、1980年から1990年の10年間で、203兆円増加しており、1990年から2000年の10年間では、47兆円の増加にとどまっている。つまり、GDPについては、近年伸び悩んでいるという特徴がある。各産業の生産額という観点から見ると1980年から2000年までの20年間で、第1次産業および第2次産業については、それぞれ3.6%から1.7%、37.8%から28.5%へと減少している。一方で、第3次産業、いわゆるサービス産業については、58.6%から69.8%へと増加している。以上のことから、農業や工業、製造業は縮小し、第3次産業の拡大がここ20年間のGDPに大きく貢献してきたと考えることができる。(274文字)
問題【2】
議論の整理→どの国にも共通した傾向が見られる
いずれの国のプロットもグラフ上に直線的に並んでいることから、壮年と青年の失業傾向についてはOECD加盟国に共通しているといえる。
問題発見→青年は壮年の2倍以上失業しやすい
例えば本調査の平均値をとっているベルギーのデータを見てみると、壮年の推定失業率が約0.65%であるのに対して、青年の推定失業率は約1.4%と壮年の2倍以上である。
論証→青年に非正規雇用が多いから景気が悪いと失業しやすいのではないか
どうして青年の失業率が壮年の2倍以上多いのかという問題については、青年は壮年に比べて非正規雇用者である割合が高いので、景気の影響を受けやすく、GPD成長率が低下すると失業しやすいという仮説を立てることができる。
解決策or結論→GDP成長率と失業率および就業形態の違いの関連性を調べる
このような仮説を検証するためには、まず、年代別のGDP成長率の推移を示すデータが必要である。その上で、年代別の完全失業率の推移を非正規雇用と正規雇用で比較する必要がある。
解決策or結論の吟味→青年と壮年の就業形態割合を示すデータが必要
その結果、非正規雇用がGDPの増減の影響を受けやすいという結論が得られたならば、さらに青年と壮年それぞれの就業形態割合を示すデータが必要である。
いずれの国のプロットもグラフ上に直線的に並んでいることから、壮年と青年の失業傾向についてはOECD加盟国に共通しているといえる。例えば本調査の平均値をとっているベルギーのデータを見てみると、壮年の推定失業率が約0.65%であるのに対して、青年の推定失業率は約1.4%と壮年の2倍以上である。どうして青年の失業率が壮年の2倍以上多いのかという問題については、青年は壮年に比べて非正規雇用者である割合が高いので、景気の影響を受けやすく、GPD成長率が低下すると失業しやすいという仮説を立てることができる。このような仮説を検証するためには、まず、年代別のGDP成長率の推移を示すデータが必要である。その上で、年代別の完全失業率の推移を非正規雇用と正規雇用で比較する必要がある。その結果、非正規雇用がGDPの増減の影響を受けやすいという結論が得られたならば、さらに青年と壮年それぞれの就業形態割合を示すデータが必要である。(392 字)
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