名古屋芸術大学 芸術学部芸術学科デザイン領域 総合型選抜B・C方式1期 2025年度 小論文過去問解説(使いにくい文房具の改善)
問1【解説】
設問文
あなたが持っている文房具(デジタル機器は除く)の中で、使いにくいと思っているものを一つあげ、それのどこがどのように使いにくいかを記述してください。そして、その文房具を使いやすくするには、どこをどのように改善すれば良いかを記述してください。 解答字数:800字程度
課題文・資料の要点
身近な文房具を観察し、特徴、使いにくさ、改善案を論理的に述べる問題である。ここでは「修正テープ」を取り上げ、握りにくさ、残量の見えにくさ、紙面への当て方の難しさを改善する。
設問条件の判定
- 制限字数: 800字程度
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 観察、問題分析、改善提案を順序立てて述べる必要がある。
解答プロセス
- STEP1 要件確認: 文房具名、どこが使いにくいか、どう改善するかを明示する。
- STEP2 問題設定: 修正テープは便利だが、手元の角度と残量把握に課題がある。
- STEP3 論証: 使いにくさは、持ち手、先端、残量表示が利用者の動作と合っていないことから生じる。
- STEP4 解決策: 透明窓、滑り止め、角度ガイド、交換式カートリッジを提案する。
- STEP5 吟味: 改善は形を奇抜にすることではなく、失敗を減らす設計にする。
問1【解答】
私が使いにくいと思っている文房具は修正テープである。ボールペンで書いた文字をすぐに消せる点は便利だが、実際に使うと、まっすぐ引けない、途中でテープが浮く、残量が突然なくなるという不便を感じる。
まず使いにくいのは、本体を紙に当てる角度が分かりにくい点である。修正テープは先端を紙面に密着させて引く必要があるが、少し角度がずれると、白いテープが切れたり、文字を覆いきれなかったりする。特に細かい文字を直す時は、手元が見えにくく、必要以上に広い範囲を消してしまうことがある。
次に、握る部分の形も問題である。小型の修正テープは持ち運びには便利だが、指先だけで力を調整しなければならず、長く使うと手が疲れる。力が強すぎると紙を傷め、弱すぎるとテープが定着しない。
さらに、残量が見えにくいことも使いにくさにつながる。必要な時に突然テープがなくなると、書き直しの作業が止まってしまう。透明な本体でも、どれくらい残っているか直感的に分かりにくいものが多い。試験前や提出物の清書中に起きると、道具への小さな不満が作業全体のストレスになる。
改善案として、第一に、先端部分に小さな角度ガイドを付けるとよい。紙面に対して適切な角度になった時に、ガイド全体が紙に触れる形にすれば、失敗が減る。第二に、握る部分には滑り止めを付け、親指と人差し指を置く位置を少しくぼませる。これにより、余分な力を入れずに安定して引ける。手の大きさが違っても持ちやすいように、左右どちらの手でも使える対称形にすることも有効である。
第三に、残量表示を目盛りで示す透明窓を設ける。残りが少なくなった時に色が変わる仕組みがあれば、交換時期も分かりやすい。修正テープの改善では、見た目の新しさよりも、使う時の失敗と不安を減らすことが重要である。
字数カウント: 744字



コメントを残す