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上智大学法学部法律学科 富永晃一教授ゼミ志望理由書例:雇用差別と非正規労働を研究する

議論の整理

富永晃一教授は、労働法、とくに雇用差別禁止法制、非正規労働者関係法制を中心に研究している。日本では、正社員、契約社員、派遣労働者、パートタイム労働者など雇用形態が多様化し、同じ職場で働いていても賃金、福利厚生、雇用安定に差が生じることがある。

共通の前提は、労働契約には使用者と労働者の力の差があり、法による保護が必要だという点である。論点は、企業の柔軟な雇用管理を認めつつ、差別や不合理な待遇差をどこまで禁止するかにある。私は、非正規労働が一時的な働き方ではなく生活の基盤になっている人が多いことに問題意識を持った。

問題発見

私が研究したい問題は、非正規労働者の待遇差を、どのような基準で不合理または差別的と評価すべきかである。職務内容、責任、配置転換の範囲が違う場合、待遇差がすべて違法とは言えない。

しかし、雇用形態の名前だけで教育機会、賞与、福利厚生から排除されるなら、働く人の尊厳と生活の安定が損なわれる。

論証

企業には、事業変動に対応するため多様な雇用形態を使う必要がある。労働者側にも、時間や場所を選ぶ働き方への需要がある。雇用の多様化自体を否定することは現実的ではない。

一方で、柔軟性の名の下に不安定さが一部の労働者へ押しつけられれば、社会全体の格差が固定化する。労働法は、契約自由を前提にしながらも、交渉力の差を補正し、合理的な待遇を確保する役割を持つ。

解決策or結論or結果

私は上智大学法学部法律学科で、富永教授の労働法研究に学び、非正規労働者の不合理な待遇差と雇用差別禁止法制を研究したい。具体的には、同一労働同一賃金をめぐる判例、派遣労働、雇止め、性別や年齢による差別を比較し、実効的な救済制度を検討したい。

将来は、労働法務や労働政策の分野で、働き方の多様性と生活の安定を両立させる制度づくりに関わりたい。そのために、労働法、社会保障法、民法を学び、契約と生活保障の接点から雇用問題を考えたい。

解決策or結論or結果の吟味

待遇差の是正を進めると、企業負担が増え、雇用機会が減るという批判がある。たしかに、法規制は現場の実態を踏まえて設計されなければならない。

しかし、低い待遇を前提に雇用を維持することは、長期的には労働者の生活不安と社会保障負担を増やす。私は、企業の予見可能性を確保しつつ、働く人が雇用形態だけで不当に扱われない制度を研究したい。

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