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上智大学法学部国際関係法学科 江藤淳一教授ゼミ志望理由書例:国際法の欠缺補充と紛争処理を研究する

議論の整理

江藤淳一教授は、国際法の法源論、とくに国際法の規律が十分ではない事項について、国家や国際組織の一方的措置、国際裁判における法の欠缺補充の法理を研究している。国際社会には国内社会のような統一的立法機関がないため、条約が存在しない問題や、慣習国際法の内容が争われる問題が必ず生じる。

共通の前提は、国際紛争を力だけで処理すべきではなく、法的な理由づけによって解決する必要があるという点である。論点は、明確な条文がない場合に、裁判所や国家がどこまで法を補い、どこから政治的判断に踏み込むことになるのかである。私は、国際ニュースで各国が「国際法上正当」と主張し合う場面を見て、国際法の不明確さが紛争の火種にも解決の手がかりにもなることに関心を持った。

問題発見

私が研究したい問題は、国際法が十分に整備されていない領域で、国際裁判や国家実行がどのように紛争解決の基準を作っていくかである。海洋境界、国際組織の責任、武力紛争法、外国人の法的地位などでは、条約文だけでは具体的な答えが出ないことが多い。

法が曖昧な場合、強い国ほど自国に有利な解釈を押し通しやすい。しかし、裁判所が積極的に法を作りすぎれば、国家の同意を基礎とする国際法の正統性が揺らぐ。ここに、欠缺補充をめぐる難しさがある。

論証

国際法の欠缺は、国際社会が変化する以上避けられない。新しい技術、新しい紛争形態、国際組織の役割拡大は、既存の条約では想定されていない問題を生む。そのたびに法がないとして放置すれば、国際紛争は政治力や軍事力に依存して処理される。

しかし、欠缺を補う作業には慎重さが必要である。判例、国家実行、一般原則、条約の目的を総合し、どの根拠から結論を導くのかを明確にしなければ、法的判断は裁判官や国家の政策判断と区別できなくなる。江藤教授の研究は、国際法を静的な条文ではなく、紛争処理の中で形成される論理として捉える視点を与えている。

解決策or結論or結果

私は上智大学法学部国際関係法学科で、江藤教授の国際法研究に学び、国際裁判における法の欠缺補充の方法を研究したい。具体的には、海洋境界画定や国際組織責任をめぐる判例を取り上げ、裁判所がどの法源を用いて結論を導いたのかを比較したい。

将来は、国際機関や国際法務の現場で、条文が明確でない問題に対しても筋道立てて法的説明ができる人材になりたい。そのために、国際法総論、国際紛争処理法、国際人権、国際経済法を横断して学び、現実の紛争を法的に分析する力を身につけたい。

解決策or結論or結果の吟味

この研究には、判例分析が後追いになりやすいという限界がある。裁判所の判断を整理するだけでは、新しい問題に対する実践的な提案にはならない。また、国際裁判に付託されない紛争も多く、判例だけでは国際法の全体像を捉えられない。

そのため私は、判例だけでなく国家実行、国際組織の文書、国内裁判例も読み、法形成の複数の経路を比較したい。国際法の曖昧さを弱点として終わらせず、紛争を法的議論へ引き戻す技法として研究することが、江藤教授の下で学びたい理由である。

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