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上智大学法学部国際関係法学科 村上愛教授ゼミ志望理由書例:国際私法と国際的労働関係を研究する

議論の整理

村上愛教授は、国際私法、国際民事手続法、とくに国際的労働関係をテーマとして、準拠法と紛争解決手続の両面から研究している。国際私法は、国境を越えた私人間関係について、どの国の法を適用し、外国判決をどのように承認し、どの裁判所で紛争を解決するかを扱う国内法である。

共通の前提は、グローバル化によって労働関係も国境を越え、国内法だけでは労働者保護や企業活動の予見可能性を確保しにくくなっているという点である。論点は、国際的な雇用契約において、当事者自治を尊重するべきか、弱い立場にある労働者を保護するために強行的な規律を優先するべきかにある。私は、海外企業で働く日本人や日本で働く外国人が増える中で、労働トラブルがどの国の法で処理されるのかに関心を持った。

問題発見

私が研究したい問題は、国際的労働関係において、企業の国際的な活動の自由と労働者保護をどのように両立させるかである。企業は勤務地、契約締結地、親会社所在地を国境を越えて組み合わせることができるが、労働者は紛争が起きた時にどの法制度を利用できるのか分からない場合がある。

この不確実性は、特に非正規雇用、技能実習、リモートワーク、国際転勤の場面で深刻になる。契約書に準拠法が書かれていても、それが労働者にとって本当に公正な選択かは別問題である。

論証

国際私法では、当事者がどの国の法を選ぶかを尊重することで、取引の予見可能性が高まる。しかし、労働契約では企業と労働者の交渉力に差があるため、形式的な合意だけで労働者保護を後退させてはならない。

また、裁判による解決だけでは費用や時間がかかり、労働者が泣き寝入りする可能性がある。裁判外紛争解決手続や行政支援との接続も重要になる。村上教授の研究は、準拠法と手続の両面から国際的労働関係を見るため、現実の紛争解決に近い視点を与えている。

解決策or結論or結果

私は上智大学法学部国際関係法学科で、村上教授の国際私法研究に学び、国際的労働契約における準拠法選択と労働者保護を研究したい。具体的には、リモートワークや国際転勤を含む雇用契約を対象に、どの国の強行法規が適用されるべきか、どの紛争解決手続が労働者に利用しやすいかを検討したい。

将来は、国際企業の法務や外国人労働者支援の分野で、国境を越える労働関係の紛争を公正に処理する仕事に関わりたい。そのために、国際私法、労働法、国際民事手続法を重点的に学び、具体的事例から法的結論を導く力を身につけたい。

解決策or結論or結果の吟味

労働者保護を強めれば、企業の国際的な人材活用が難しくなるという批判があり得る。企業が予測できない法的リスクを負えば、雇用機会そのものが減る可能性もある。したがって、保護と予見可能性の両方を確保する制度設計が必要である。

私は、労働者に有利な結論を最初から決めるのではなく、契約の実態、就労場所、指揮命令関係、生活基盤を具体的に分析したい。国際私法を通じて、国境を越える生活関係を現実に解決する法の力を学びたい。

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